スマートフォンの普及で多様化した「野球観戦」のあり方

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スマートフォンの普及によって、プロ野球の楽しみ方に変化が起こっている。

野球中継といえば、ビール片手にテレビで試合中継を見る風景が想起される。かつてプロ野球のナイター中継は、テレビの目玉番組だった。1990年台の日本シリーズのナイター中継では、視聴率が40%を超えることも珍しくなかったほど、国民的な娯楽であった。現在は日本シリーズの最終戦であっても12.3%(関東地区2015年ヤクルト対ソフトバンク第5戦・ビデオリサーチ調べ )を記録するなど、寂しいものとなっている。

マクロミル社の調査によると、プロ野球ファンの推計人口は過去5年で減少傾向を見せており、野球人気の陰りが視聴率不振のひとつの原因と言える。しかし、同調査では、プロ野球ファンのスタジアム観戦への支出額と、スポーツ関連メディアの市場規模の縮小も明らかにしており、経済状況の変化にともなうライフスタイルの移りかわりも原因だろう。

“家族で食卓を囲んでナイターを見る”という庶民的な光景も、いまや過去のものなのだ。

 

リアルタイム速報から試合連動ゲームまで

その一方で、スマートフォンを使った新しい野球の楽しみ方が普及し始めた。

例えば大手IT企業のYahoo!Japanが提供するアプリ『スポナビ』では、プロ野球の全試合を1球の投球ごとに実況配信している。試合のテキストライブに加え、ひと目で試合の状況が確認できるインターフェースが特徴だ。

「仕事が忙しくて観戦に行けず、テレビも見られないような日でも、試合の状況をリアルタイムで配信しているので、重宝しています。ピッチャーの投げたコースや球種まで分かるので、後日にファンの仲間と試合の話で盛り上がることができます」(プロ野球ファン)

また、ゲームメーカーのスクウェア・エニックスは、今春にプロ野球連動アプリ『プロ野球が好きだ!2017』を提供開始した。これはプロ野球の試合経過と選手の活躍を予想して入力し、的中した時に得られるポイントを競うものだ。

「好きな選手が“きょうの試合ではどういう活躍をするのか”を想像して的中させるとゲーム内での評価が上げることができます。SNSでファン同士つながることもできるので、まるで観戦に行ったかのように、ネット上で盛り上がるような使い方をしています」(同・プロ野球ファン)

ゲーム内での評価を上げることを楽しみに、日々の試合に真剣に向き合うようになったという。

時代は変わっても、野球は人気スポーツの一角であり続けている。

 

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【参考】

【速報】2016 年スポーツマーケティング基礎調査 – マクロミル

新作リアル連動プロ野球ゲーム「プロ野球が好きだ!2017」配信開始のお知らせ – スクウェア・エニックス

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