「北朝鮮利権」奪取へ奔走するロシア

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先ごろ、ロシア極東空軍は露朝国境付近の「防空識別圏」で厳戒態勢に入った。ロシアの新聞『プラウダ』の英語版が4月6日に伝えたもので、ついにロシアも第2次朝鮮戦争に備え始めたようだ。

実は、金日成と金正日の親子が潜んでいたのは旧ソ連極東領内であり、正日はロシア人名『ユーリイ』を名乗っていた。それだけ両国関係は古く、一時は中国に取って代わられたが、最近再びその蜜月関係が復活している。

「ロシアは旧ソ連時代から北朝鮮の原子力開発を指導しており、現在の核兵器とミサイルの技術はソ連を源流とすると捉えるべきです。北朝鮮は金日成総合大と金策工業大に原子力工学科を設置しており、多くの留学生をソ連に派遣して、核科学者を育成しました。1982年の時点で数百人が、ウクライナのドゥブナにある核融合研究所で研修を受けていたという、教官科学者の確かなコメントも残っています。現在、北朝鮮の核開発を指揮している面々も、ドゥブナ核融合研究所で学んでいます」(国際ジャーナリスト)

 

北朝鮮国内の利権が欲しいロシア

1990年代に入ると、ソ連の崩壊で失業した核科学者らが高額でスカウトされ、次々に北朝鮮にやって来るようになった。その数は200人に上ったと推定されている。

「現在は外貨稼ぎのため、北朝鮮の労働者はロシア入りをしています。北方領土の過酷な工事現場では、朝鮮語が飛び交っています。イギリス紙『サン』は先ごろ、《来夏に開催されるロシアワールドカップで使用されるスタジアム建設に、北朝鮮人を奴隷のようにこき使っている》と伝えています」(北朝鮮ウオッチャー)

北朝鮮北東部の羅先特別市にある羅津港の3つの埠頭のうち、ひとつはロシアが、もうひとつは中国が租借している。北朝鮮を経由して韓国に石炭を輸出するためだ。ロシアにとっては貴重な不凍港であるため、租借ではなく、支配下に収めたいのが本音だろう。

ロシア北東部が“第2のクリミア半島”にならなければいいが…。

 

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