米大統領上級顧問クシュナー氏が中国を「出し抜いた」方法

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米中首脳会談の夕食会が行われていた4月6日に、アメリカはシリアに対してミサイル攻撃を実行した。アメリカ海軍の駆逐艦が、化学兵器を用いた空爆を行ったシリア政府軍の飛行場に、59発の巡航ミサイルを撃ち込んだのである。

夕食会の冒頭でトランプ大統領は、「個人的な関係は深まった。合意に至らない点もあったが、概ね良好な関係を築けたと思う」とだけ発言した。中国側の出席者の顔は、習近平国家主席を筆頭に引きつった顔が並んでいた。それには理由がある

「中国は、この首脳会談を前に相当な“ゴマすり”を行っていました。夕食会の出席メンバーを見ると、両国とも相当な心積もりで臨んでいることが分かります。通商問題が第一議題とばかりに、アメリカはムニューチン財務長官、ロス商務長官がトランプ大統領の左脇を固め、ふたり置いてバノン首席戦略官、右脇にはティラーソン国務長官、マティス国防、プリーバス首席補佐官、その端っこがクシュナー大統領上級顧問と、3人の大統領顧問全員が列席していました。中国側も米中戦略対話責任者の王洋副首相が習主席の左を固め、右には王炬寧、栗戦書らの経済ブレーンが出席しています。軍の房峰輝参謀部長や鐘山商務大臣は隅に置かれ、王毅外相は蚊帳の外という布陣でしたが、通商問題は議題にならなかったため、習主席はさぞ肩を落として中国へ帰る飛行機に乗ったことでしょう」(大手紙外信部デスク)

 

米中首脳会談を巧みに利用したクシュナー氏

トランプ大統領は儀礼的に習主席の招待に応じ、年内の訪中が合意になったが、日程は未定とされた。これではせっかくクシュナー氏にゴマをすった甲斐がない。

クシュナー氏は、ニューヨークの不動産会社の2代目社長で、トランプ大統領の愛娘のイバンカと結婚した人物だ。同氏は義父に負けないビジネスマンとして知られている。

「大統領の上級顧問という公職に就いたことを最大限生かし、世界の投資家やファンドから思うように資金を調達しています。最近のビッグ・ディールは、彼が所有するマンハッタン五番街666番地の不動産に、中国の安邦保険集団から破格の4億ドルという投資額を引き出したことでしょう。ニューヨークの不動産関係者は『あり得ない高値だ』と皆びっくりしたようです。これには明らかにトランプ政権に影響力を行使したいと意図する中国の狙いが隠されていました」(国際ジャーナリスト)

4億ドルはイバンカの衣装代に消えてしまったのだろうか。

 

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