朝ドラ『おちょやん』初週17%で大コケ! 爆死した『純と愛』の悪夢再び?

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女優・杉咲花が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おちょやん』第6話の世帯平均視聴率が17.9%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録。週間平均視聴率(世帯)は17.8%だったことがわかった。

初回は18.8%で、20%を割り込んだのは、2017年前期『ひよっこ』の19.5%以来、7作ぶり。第2話は17.2%と下降したものの、第3話は17.7%とわずかながら上昇。第4話は17.4%、第5話は17.7%と上下し、今回は0.2ポイント増だった。

朝ドラ通算103作目となる同ドラマは、松竹新喜劇などで活躍した女優・浪花千栄子さんがモデルとなっている。大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女が、女優の道を目指していくという物語だ。

「初回放送で、トータス松本演じる飲んだくれの父・武井テルヲの毒親ぶりが描かれると、視聴者が一気にドン引き。《コロナ禍でこんなドラマ見たくない》という声が殺到しました。ストーリー自体はコメディー要素も多分に含まれています。しかし、初回から貧乏家庭の揉め事が飛び込んできたことで、視聴者の拒否反応が強くでてしまったようですね。今の状況が続くようであれば、2012年に放送され、〝爆死〟した『純と愛』の視聴率をトータルで下回る可能性もあり、局上層部も気が気ではないでしょう」(エンタメ誌記者)

『おちょやん』はコロナ禍で見るに堪えがたい?

第1週は貧乏と暴力でさんざんな視聴率だった同ドラマ。そもそもモデルとなった浪花さんを知らない人も多く、一部の視聴者からは《感情移入しづらい》という声もあがっている。

「もともと朝ドラは『おしん』や『あまちゃん』などに代表されるように、東北を舞台にしたものが当たる傾向があります。一方、関西物はどうしても喜劇や漫才のイメージが強く、ましてや、今回の『おちょやん』の場合は、浪花さんの過酷過ぎる幼少期が描かれます。『おしん』放送時のように、日本の経済が登り調子のときであれば、将来成功する可能性もあります。しかし、今のコロナ禍では視聴者の気分もなかなか盛り上がらないのかも知れませんね」(同・記者)

前回放送の『エール』初回は、まさかの紀元前から始まり視聴者の度肝を抜いたが、最後は素晴らしい大団円で終了した。

『おちょやん』の脚本家はドラマ『半沢直樹』や『下町ロケット』(どちらもTBS系)を担当した八津弘幸氏。今後の放送で〝倍返し〟の結果を収めることはできるのだろうか。

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