シリーズ第8弾「ワイルド・スピード」家族崩壊&技術攻防戦!

映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『ワイルド・スピード アイスブレイク』

東宝東和配給/4月28日よりTOHOシネマズ日劇ほかで公開
監督/F・ゲイリー・グレイ
出演/ヴィン・ディーゼル、シャーリーズ・セロンほか

もともとは路上暴走集団を描いた“B級アクション”だったが、あれよあれよと大ヒットし、シリーズ化もされ、積み上げたもんだぜ、これで8作目。日本は通称“ワイスピ”、本国では、原題の『FAST&FURIOUS』(速くて強烈)”から“FF”と呼ばれ、いまやスーパー・スケール活劇として成長したことは、この手のハリウッド大作のなかでは僕の最も好きな作品のひとつだけに、ご同慶の至り。

でも、シリーズが長く続けばいろいろある。一番の痛恨事は主演格のポール・ウォーカーの交通事故死だろう。一時は存続が危ぶまれたものだが。そこは集団アクションものの強み、一人たおれてもその遺志を継いで皆で続けよう、とゴー・サイン。それでいいのだ。

今回は、リーダー格のヴィン・ディーゼルが何と“ファミリー”を裏切り敵対する。その裏に、シャーリーズ・セロン扮する超ド級悪女の暗躍が…。すると、仲間はかつて敵対したジェイソン・ステイサムを引き入れ対抗する。味方が敵に、敵が味方に、ドンデン返しの派手な攻防戦となってゆく…。冒頭はキューバで灼熱のストリート・レース。これだけで1本分のボリュームだが、まだまだ序の口。ベルリンでは巨大な鉄球が追跡車を次々となぎ倒す掟破りの大クラッシュ。ニューヨークでもヴィン・ディーゼル対“ファミリー”の内部闘争のカー・バトル。ここでも“車が大量に空から降ってくる”という前代未聞のシーンもある。トドメはアイスランドでロケした原潜がブ厚い氷をブチ破り迫ってくる究極チェイスまで見せる。

 

すでに10作品目まで内定済み!

そんなCG、特撮満載のアクション・シーンを効果的にしているのは、やっぱりキャスティングの妙。特に今回初登場の前出シャーリーズ・セロンの威容はどうだ! 編み目の入ったロング・パツキンをなびかせ、地獄の微笑を浮かべ。ディーゼルら猛者どもに「私に敬意を払い、命令に従えばいいのよ」とドスを利かせる悪の総統ぶりは圧倒的。僕のようなキツいパツキン美女好きを狂喜乱舞、悶絶必至にさせるほどのドSぶり。ハイテクや核を自由自在に操り、超大国相手に「“水辺のワニ(脅威の例え)”になってやるわ」とドヤ顔で迫る姿に惚れ直した、さすがわがご贔屓パツキン・ナンバー2!(ちなみにナンバー1はキム観音ベイシンガー菩薩様)。

すでにシリーズ次回作は2019年に、最終作は2021年に決定済み。しぶとく生き残っている悪役シャリーズの再登板も十分に考えられる。

それを糧に、もうすぐ前期高齢者の僕も長生きするぞ!

 

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