木村拓哉が顔中傷だらけで奮闘!奇想天外時代劇映画「無限の住人」

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映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『無限の住人』

ワーナー配給/4月29日より丸の内ピカデリーほかで公開
監督/三池崇史
出演/木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香ほか

『SMAP』の解散後に初となる木村拓哉のゴールデンウィーク話題作だ。若く見えてももう44歳。ここらで勝負かけないとこの先ジリ貧かも知れない危機感が、今回のハンパないPR活動に表れている。もうワイドショー、バラエティー番組出ずっぱりだもの。

その二枚目フェイスに横一文字の深い傷を走らせ、不死の宿命を与えられた虚無の剣豪として、バッタバッタと多勢を斬り殺すというユニークな役柄に挑む。原作は沙村広明の人気時代劇コミックス。監督は鬼才・三池崇史で、木村と同じ元SMAPの稲垣吾郎を『十三人の刺客』(2010年)で、殺しを楽しむ冷酷非情な若殿を演じさせた前科がある。今回の“死なない=死ねない”、死を恐れないというより死を求めてさ迷う傷顔の侍・万次というのも相当ユニークである。やがて、両親を殺された少女(杉咲花)の用心棒となるが…。

三池監督はこれまでも『DEAD OR ALIVE』(1999年)から最近の『極道大戦争』(2015年)まで、死を超越したヒーロー、アンチヒーローを描いてきただけに、今回も“三池ワールド全開!”である。その“住人”にキムタクがなるのも面白い実験だ。永年のファンの女性にもぜひこのヤバい味を賞味してほしい。腕を斬られてもニョキニョキと新しい腕が生える面妖なシーンとかね。男性陣には超人的な女剣士を演じる戸田恵梨香の太ももの色気を推したい(笑)。

 

本当に100人斬りを敢行したアクションシーンは必見!

ところで、劇中の“百人斬り”のシーンでは、本当に百人斬らないと撮影が終わらなかったという。監督が助監督に「いま、何人斬った?」と聞き、「23人です」と言われると、「そうか、じゃあ、あと77人斬ってもらおう」と涼しい顔。キムタクは、「この監督はごまかしナシなんだ」と知って、さらに気合を入れたという。いいエピソードじゃないか。

いまや映像世界はCGという便利なものを駆使して、ごまかしのオンパレード、俳優も体を張らない例が多い。斬って斬って斬りまくる体力勝負の連続に木村は貫徹している。太刀さばきも『武士の一分』(2006年)でも分かるように堂々たるもの。“斬りまくり時代劇”はチャンバラ映画の伝統で、戦前の『雄呂血』(1925年)、戦後の『大喧嘩』(1964年)など枚挙にいとまがない。案外正統派なのだ。

この映画の万次はキムタク自身、というのが早くも定説になっている。僕もそう思う。キムタクは死ぬまでキムタクをやめられないからだ。そんな彼の真価を問い、今後を占うド派手なチャンバラ映画はファンならずとも一見の価値がある。

 

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