「ミサイル協力協定」結ぶイラン・北朝鮮の深い関係

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2010年3月に、韓国海軍の哨戒艦『天安(チョンアン)』が撃沈される事件が起こった。北朝鮮がイランと協力して製造した新型魚雷『CHT-02D』が、同艦を沈めたのである。

「1980年のイラン・イラク戦争がきっかけになり、北朝鮮とイランは兵器のやりとりを始めました。イランはイラクからスカッドミサイルの攻撃を受け、その対応策として1983年に北朝鮮とミサイル協力協定を締結し、資金を出す代わりにミサイルおよび開発技術を受けることになったのです。イランは1987年から北朝鮮の改良型スカッドミサイルを100基以上導入し、対イラク戦争に使用しています。北朝鮮は、イランで弾道ミサイル発射実験を実施するなど、軍事交流を深めました。イラン製ミサイル『シャハブ3』と、北朝鮮の『ノドン』は、事実上同一の機種で、『テポドン2』はイランの『シャハブ5』と同型なのです」(軍事ライター)

イランは北朝鮮製兵器輸入の対価として、ウラン濃縮技術に必要な設計図や知識も伝えていたが、北朝鮮からの軍事輸出は、2006年と2009年に実施された核実験に伴う国連制裁によって急減している。

ただ、追跡が難しい軍事製品の設計図や技術者の交互入国は続き、弾道ミサイルを巡る協力から始まった両国関係は潜水艇やウラン濃縮技術にも拡大したのである。

 

利害関係が一致しているイランと北朝鮮

「アメリカと韓国は、天安艦攻撃を実行したヨノ級潜水艇(130トン)を、事件の数年前にイランに輸出していた事実を確認しています。両国は2008年ごろイランがカディール級潜水艇(120トン)を保有している事実を確認しましたが、外観がヨノ級潜水艇と酷似しているほか、天安を沈没させた北朝鮮製重魚雷『CHT-02D』も装備できることも確認したのです。イランの同艦輸入の目的は、ペルシャ湾のホルムズ海峡封鎖にあるのではと疑われ、中東からの原油輸入を頼る日本も色めき立ちました」(同・ライター)

日本周辺の軍事情勢は水面下でずっと激動してきたのだ。

 

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