シニア向けのドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)が好調だ。
ドラマの舞台は、テレビの全盛期を支えた俳優、作家、ミュージシャンなど“テレビ人”だけが入居できる老人ホーム『やすらぎの郷』。かつて一世を風靡したシナリオライターの菊村栄(石坂浩二)を中心に、入居者である往年の大スターたちの姿を描いている。
出演者は石坂をはじめ、浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、野際陽子、八千草薫、草刈民代、常盤貴子、名高達男、松岡茉優など豪華な顔ぶれだ。
「もともとこのドラマは『北の国から』などの脚本を手がけた倉本聰氏が、近年の夜のゴールデンタイムは若者向けドラマが多いことから、違う時間帯の放送枠に “大人のためのドラマ”を放送しようと企画し、それをテレビ朝日が受けたものです。4月3~7日まで初週の平均視聴率は7%と予想よりも高く、この結果に衝撃を受けた他局が、シニアを狙ったドラマやバラエティー番組の企画開発に、新たな予算をつけることにしたといいます」(テレビ誌ライター)
いまのテレビ業界を皮肉る台詞など現実とリンクした設定も
それにしても、このドラマが人気になった理由は何だろうか。
「レギュラーだけでなくゲスト出演者も豪華で、向井理、神木隆之介、上川隆也も出演しています。倉本作品であれば、ギャラが安くても出たい役者は多いのです。また、浅丘は石坂の元妻で、加賀は石坂の元彼女と、現実の人間関係と作品がリンクしているのも魅力です。さらに、現実のテレビ界を皮肉る台詞が出てくるのもおもしろく、例えば八千草が『テレビのなんとか鑑定団にゲストで出てらしたでしょう』と言うと、石坂が『あれは知ったかぶりしてただけですから』と応える場面がありました。テレビ業界の裏側に触れるため、若い層のファンも多いのです」(同・ライター)
今後、シニア狙いの番組が増えてきそうだ。
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