昭和のコースターにあった「お色気モノ」

「元祖クールジャパン」再検証

~ファイル28【ヌードコースター】~

冷たいものを飲むとき、コップの表面に水滴ができる季節になりました。コースターの出番です。コースターと言えば、1960年代後半~1970年代前半ごろ、企業の販促品として盛んにコースターが配付された時期がありました。

あれはなぜだったのか…。飲料品のオマケとして付いてくるなら分かるのですが、テレビやシャンプーのオマケとしてもコースターが付いてきたのです。

左は『東芝ユニカラー ICブライトロン13』、右は『エメロンシャンプー』(篠ひろ子)の販促品

もしかしたら、消費が年々拡大されて行ったコーラやサイダーなど、清涼飲料水の売り上げを伸ばすための陰謀だったのかも…。

そんなわけで、今回はコースターのなかでも、特に昭和のおじさまたちに人気のあった『ヌードコースター』を紹介します。

『サントリービール』の販促品

恐らく酒屋からもらってきたのでしょう。ヌードコースターはわが家にもありました。ちょうど左の画像のような、8センチメートル四方の外国人のヌードが印刷されたスチール製のものでした(モロなものもあるのですが、諸事情によって画像を掲載できないのが残念です)。食器棚の引出しに入れてあったので、開けるたびにドキドキしたものです。

金髪外国人女性のヌードは、そのころの日本人にとっては非日常な存在でしたからまだいいんですが、なかには若い日本人女性のヌードもあって、リアルな生々しさにクラクラきたもんです。昭和のお父さんたちはこんなものを前にして、よく落ち着いてお酒なんて呑んでいられたものだと思います。

コースターのほかにも、お酒や煙草など成年男性向け限定の販促品として、カレンダーやマッチ、トランプ、ポストカードなどにも堂々とヌードが使われていました。おおらかな時代だったといえばそれまでですが、販促品に女性のヌードが描かれたものを配布するなんて、いまでは絶対に考えられません。

男性中心社会に徐々に女性が進出し、男女平等が進展した結果、男性の目を楽しませる意味しかない販促品のヌードは絶滅したのです。

女性のヌードが消えるのではなく、男性ヌードの販促品も作られる方向で男女平等が進んだらよかったのに、と思います。

(写真・文/おおこしたかのぶ)

 

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