新韓国大統領・文在寅とはどんな人物か

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5月9日に行われた韓国大統領選挙で、左派の文在寅(ムン・ジェイン)氏が当選し、新しい大統領になった。

文氏の得票率は41.08%、保守系の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏は24.03%、中道系の安哲秀(アン・チョルス)氏は21.41%だから、後者の2候補の得票率を合わせると文氏より高い。つまり過半数を得た“圧勝”とは言えない。

韓国における左派とは、日本と同じ共産主義者や社会主義者を指すが、特に北朝鮮独裁体制路線を支持する親北主義を意味している。

「韓国では1981年、釜山で社会科学系の読書会と称し集まっていた大学生や教員らが、利敵(北朝鮮)表現物を学習していたとして、国家保安法違反などの罪に問われた『釜林事件』がありました。

公判である被疑者は、『もうすぐ共産主義社会が到来します。そうなったら、わたしが検事さんを審判することになるでしょう』と述べ、対して担当検事は、『いまは自由民主主義体制であり、わたしはそれを守る義務がある検事であるため、体制を転覆しようとする君たちを起訴するしかない』と述べています。

しかし、同事件は軍事独裁の全斗煥(チョン・ドゥファン)政権が、民主化運動弾圧の一環で引き起こした冤罪として覆り、一部被告は再審で無罪判決を言い渡されています」(韓国ウオッチャー)

 

今回の選挙結果は安倍晋三首相への敵愾心の表れか

この釜林事件の弁護団のひとりだったのが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領。そして、盧氏に思想的影響を与えた左派学生運動グループのリーダーだったのが、文在寅新大統領なのだ。

出世は盧氏が先だったが、韓国の公安関係者によると「左派思想の面では文氏が先輩格」だったという。

「この釜林事件の担当検事は、2013年にある集会で、文氏を共産主義者だと糾弾し、『文氏が大統領になったら韓国が赤化されるのは時間の問題』と述べたことで、文氏から提訴され、現在も控訴審中です。

左派学生運動や親北主義者が“民主化勢力”と称される現在の韓国で、この手の問題はあまり注目されませんが、対日という側面から考えると、韓国では“極右”と言われる安倍晋三首相への敵愾心とも取れます」(同・ウオッチャー)

今回の結果を鑑みるに、日本で例えるならば民進党左派や社民党に“わが世の春”がやってきたいったところだろうか。

 

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