
画/彩賀ゆう (C)まいじつ
12月4日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、サブMCの『ハリセンボン』近藤春菜の一言が、「世間を馬鹿にしている」として批判を受けた。
この日は、前日に開かれた『アンジャッシュ』渡部建の謝罪会見を特集。これに感想を述べるかたちで、春菜は「私が一番に考えたのは、奥さんの気持ち。今後も渡部さんだけじゃなくて、世間も(妻の佐々木希を)傷付けちゃいけないなって思う」「この報道に関しては、ご家族内、相方の児嶋さんと話し合うということで、(他の人たちは)何もいわなくていいんじゃないかなと思って見ていました」と、世間に対して忠告したのだ。
世間が渡部夫婦を傷つけていると指摘するような口ぶりに、ネット上では
《渡部が自分の都合で会見しただけなのに、何で世間が悪者になってるの? 世間の人を見下し過ぎだわ》
《マスコミが叩く→世間が叩いた→世間が悪い→みんなで変わろうよ みたいな変換を晒したらダメやわ》
《便所セックスも記者会見も、全部渡部自身が望んでやったことやで。なんで世間が悪いねん》
《なんで芸人が上から目線で世間に講釈たれてんねん。お前らいつからそんなに偉くなった?》
など反論が続出。炎上状態になってしまった。
最近は芸能人への誹謗中傷問題をめぐり、芸能人と一般人が対立するケースが多い。芸能人は世間が批判し過ぎだと指摘しているが、果たしてそうだろうか。芸能人が世間をバカにしたケースを紹介していこう。
「ただのド素人が黙れ」
まずは香取慎吾。2017年の12月、自身のツイッターで《出勤の人の流れみて色がないなぁ.と》《俺は色だらけなんだなぁ.と思う朝》と投稿。スーツ姿のサラリーマンを見てぼやいたのだろうが、これが炎上。ネット上では
《人気商売のくせに一般人をバカにするとは…》
《そういう人達が仕事して社会が成り立つんだよ》
《何? 上から目線に感じたのは私だけ?》
と非難が続出した。同じような例では、19年5月放送の『プレバト!!』(TBS系)で『Kis-My-Ft2』の玉森裕太が、「5月の昼休み」を題材にした俳句として「炎天下 待ち行列に 草生える」と詠んだ。この意味合いとして、「涼しい喫茶店に入ればいいのに、行列を作っているところがおかしい」と述べたところ、サラリーマンたちをバカにしているとして炎上。番組内ではMCの『ダウンタウン』浜田雅功からも「失礼や!」と咎められていた。
最後は芸人の小籔千豊。14年6月に、一般人がタレントの加護亜依にツイッターで「全然成長してない」とツイートしたところブチギレ。《加護ちゃんにいらんことゆうな。ただのド素人が黙れ。加護ちゃんくらい何かを成し遂げたことあんのか?》と声をあげた。すると一般人のことを「素人」呼びする上から目線な態度などが反感を買って、批判を受けることになっていた。
SNSによって、距離がぐっと近づいた芸能人と一般人。さらにユーチューバーの登場によって、芸能人と一般人の境目も曖昧になっている。果たしてこれから、どんな攻防が繰り広げられるのだろうか。