ゲーム業界の大企業「任天堂」が発売した超アナログ玩具

「元祖クールジャパン」再検証

~ファイル31【任天堂 スリラーゲーム】~

そろそろ梅雨の季節です。雨の日は何となく気分が沈みがちですが、子供というものはそんなことに関係なくいつも元気に遊ぶものです。私が幼少期を過ごした昭和40年代(1965~1974年)は、晴れれば外で遊び、雨が降れば仲間の誰かの家に集まってゲームを楽しむことが多かったですね。

その頃はまだテレビゲームなんてありませんから、『人生ゲーム』、『バンカース』、『野球盤』、『魚雷戦ゲーム』などの流行のゲームを部屋に広げ、みんなでワイワイやってました。

仲間うちで重複しないようにゲームを購入し、実に多くのゲームを楽しみました。今回はそんな中から任天堂が1969年に発売した超アナログゲーム『スリラーゲーム』を紹介します。

ドクロにはゼンマイ動力でピョコピョコとジャンプする足が付いています。ドクロのゼンマイを巻き、ステージの中央に起くとドクロがあらぬ方向に飛び跳ねながらステージ周辺に立てたコマを倒していきます。これをプレイヤーの数だけ繰り返し、コマが多く残った人が勝ちです。

何というアナクロさでしょう! どう動くか想像できないドクロが、自分のコマに迫ってくるスリル…面白味はそこだけ。

しかし、全てがプログラムされたコンピューターゲームとはかけ離れた、ローテクならではの醍醐味があります。ゲーム業界の覇者となった任天堂がこんなゲームを出していたのだから、世の中分からないものですね。

思い通りにプログラムできない人生にはどんなことが起きるか分からない…でもそれだからこそ面白い。そんなことを考えさせてくれるゲームです。

(写真・文/おおこしたかのぶ)

 

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