講演会が中止になった百田尚樹氏の「普段の発言内容」

(C)Shutterstock

『永遠の0』、『海賊と呼ばれた男』などの小説で知られる作家の百田尚樹氏の講演会が、一部団体の反対運動で中止になった。

百田氏の講演会は東京都国立市にある一橋大学の学園祭で、6月10日に開催予定だった。中止が発表になったのは2日の夜のこと。同大学の学園祭実行委員会がホームページなどで中止を発表したあと、その理由として《「本講演会がKODAIRA祭の理念に沿うものでなくなってしまったこと」が挙げられます。》と説明し、百田氏の講演会についてのページも削除された。

百田氏は中止になったことを発表当時に知らせておらず、ツイッターへ次のように投稿している。

今回の講演会のテーマは『現代社会におけるマスコミのあり方』というもの。しかし、百田氏のこれまでの言動に対して、反発する者は多かったという。大学の内外で「テロと差別を扇動している」などとして、講演会に対する反対運動が行われていた。

百田氏といえば“右”の立場の論客として知られ、多くの講演を行い、ネット上へも右寄りの発言を投稿してきた人物だ。5月26日には『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)に出演し、安倍政権の憲法改正、共謀罪、天皇生前退位特例法などを巡っても、以下のような物議を醸す発言をしていた。

今上陛下の生前退位の特例法に不満を述べつつ、昨年8月の天皇の『おことば』について「聞いてない!」。共謀罪について、この件に提起をした国連の特別報告者、ジョセフ・ケナタッチ氏に関し「なぜ日本だけにそれを言うのか」、「実は日本の左翼が国連に働きかけているんですよ! 分かりませんけど!」と語った。

そして、安倍首相の憲法改正について「日本はね、安全保障に関しては本当にうまくタダ乗りしてきました。歴代の総理大臣がみんな憲法改正を言わなかったっていうのは、ずっと長いことジャーナリストであろうが文化人であろうが政治家であろうが、憲法改正なんて口にしたら社会的に葬り去られる時代があったんですよ」、「30年、40年前は憲法改正をしなくても日本の安全は米軍によって守られていたんですよ!」と述べていた。

これらいずれの発言も、出演していた他の論客たちにことごとく突っ込まれていた百田氏は、番組終了後にツイッターにこのような投稿をしている。

これからも百田氏はベストセラー作家として公の場で発言していくだろう。だが、あまりにトラブルを招く振る舞いばかりだと、その肩書に傷が付いてしまうのではないだろうか。

 

【画像】

(C)AlexLMX / Shutterstock

【あわせて読みたい】

※ 朝日新聞が待望していた「慰安婦狩りの生き証人」登場の瞬間

朝日新聞VS安倍晋三首相の「10年戦争」

戦後の朝日新聞の出発点「共産主義運動への参加宣言」を振り返る

※ 日本統治下の朝鮮に蔓延した「内地密航」が表す強制連行の虚構