なぜ精度向上?北朝鮮ミサイル開発の裏にいるのは…

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北朝鮮の国営報道機関『朝鮮中央通信』は先ごろ、「“精密制御誘導システム”を導入した新たな弾道ミサイルの試験発射において、目標点に“7メートル”の誤差で正確に命中した」と報じた。これは、5月29日に日本海に向けて発射した弾道ミサイルを指してのものとみられる。

「ミサイルを正確に目標地まで飛行させるためには、誘導するナビゲーションが不可欠です。実際に北朝鮮は今回、『精密制御誘導システムを導入した』とわざわざ誇示しています。これが事実ならば、ミサイルの精確度は飛躍的に改善されたとみて間違いありませんが、そこには大きな疑問が残ります。持っていないはずのシステムをいつ、どのように開発し、実用化したのでしょうか」(軍事アナリスト)

もしも北朝鮮がナビゲーションシステムの導入に成功していたとするならば、その裏には中国がいるとみて間違いないという。

「2014年に北朝鮮から中国に派遣された専門エンジニアが、宇宙衛星による測位と誘導技術をいかにミサイルに応用するかの訓練を受けており、中国が独自に開発した『北斗1』と『北斗2』の応用技術を、北朝鮮に教えたのではないかという疑いが濃厚です。6~8億の中国人が使っているスマートフォンは、この北斗のGPSを利用していることは明らかになっていますが、軍の仕様は全く知られていないので推測でしかありませんが…」(同・アナリスト)

 

中国かロシアのGPSシステムを利用している可能性が濃厚

実際に、中国反体制派メディアの『大紀元』は5月29日、米誌『ナショナル・インタレスト』の5月23日号の内容を紹介し《北側は独自の衛星ナビを有していないから『北斗』を利用しているという憶測が流れている》と報じている。

アメリカとEU、ロシアのシステムは一般的に『GLONASS』と呼ばれ、北朝鮮がこのシステムを使用している可能性は捨てきれないものの、消去法で考察すれば、やはり中国のシステムへ依存していると専門家は見ているわけだ。

「北斗はGLONASSと同じように、民間・商業用のシステムと軍事用システムという2種類のナビサービスを提供しています。中国はこれまでに、20個の静止衛星を長征ロケット(中国の人工衛星打上げロケット)によって打ち上げています」(国際ジャーナリスト)

ロシアの技術移転にも疑いの目が向けられている。同国は北朝鮮の核実験以降、核とミサイル関連のシステムや部品、技術の輸出を禁止してきているとはいえ、ロシアの開発したGLONASSの関連装置や部品まで制裁の対象となっているかは不明だからだ。

背後にいるのは、中国かロシアか。

 

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