
(C)Roman Samborskyi / Shutterstock
10月に放送された第1弾の好評を受け、12月14日に早くも第2弾が放送された『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)の派生番組『スカッとカラオケ特別編』。しかし、ただ芸能人のカラオケを垂れ流すという企画に、呆れ声が噴出していた。
同番組は、誰もが知っている名曲を、サビの一部分の歌詞を隠した状態で、間違えずに歌い上げることができるのかを検証するカラオケ番組。スタジオには歌自慢のゲストが集まり、2つのチームに分かれて挑戦していく。
10月に放送された第1弾には、DAIGO、『キャイ~ン』天野ひろゆき、『トレンディエンジェル』斎藤司、高橋真麻、『3時のヒロイン』ゆめっちなど、歌の上手いタレントや微妙な歌唱力ながらもアーティストをしているゲストが多数出演。当時は宴会を意識したようなバラエティー的人選だったが、今回のSPには相川七瀬らが登場し、より歌に重きを置いたキャスティングとなった。
視聴者は芸能人のカラオケが大好きなド暇人?
2カ月という短期間での第2弾放送から、なかなか好評であることが伝わってくる同特番。しかし、ネット上を見ると
《芸能人がカラオケを歌う番組をゴールデンでやってるけど、誰でも出来ることをやってるコイツラは本当に芸能人なのだろうか》
《なんで芸能人のカラオケ大会を観なきゃならんのか》
《酒なしの忘年会を見せつけられてる感がすごい》
《芸能人がカラオケ歌ってスカッとしてるのを見ててもつまんないわー》
《こんな番組好きな人この世にいるの?》
など、番組に対する批判的な声も見られるのだ。
「カラオケ企画は古今東西テレビ番組の定番ジャンルですが、誰がこれを楽しみにしているのか全くの謎。老人か芸能人大好きなミーハーな暇人が見ているのでしょう。しかし、老人とミーハー暇人といえば、テレビの主な視聴者層。そのため、どれだけ番組がつまらなかろうと、なぜか視聴率が取れてしまうのです。昔は、歌詞を見ずに歌いきったら100万円獲得という『史上最強のメガヒットカラオケBEST100』(テレビ朝日系)が10年以上にわたって特番放送されていましたし、『リンカーン』(TBS系)もサビのワンフレーズだけで歌唱力を競わせる企画が人気でした。最近でも、〝歌うまキッズ〟を発掘する番組が人気です」(テレビ誌ライター)
考えてみれば、YouTubeでも芸能人の「歌ってみた」動画が人気。芸能人のカラオケをわざわざYouTubeで見る層は、テレビで見る層よりも暇を持て余していそうだ。
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