“鬼滅”連載終了で新陳代謝が加速!? 変化する『週刊少年ジャンプ』の行く末

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『鬼滅の刃』の大ヒットや連作作品の面白さで、再び漫画ファンの注目を集めている『週刊少年ジャンプ』。しかし、ここにきて人気漫画の連載終了が相次いでおり、行く末を案じる声も少なくない。

最近のジャンプ漫画といえば、三大少年誌の『週刊少年マガジン』『週刊少年サンデー』と比較しても注目作が多かった印象。『鬼滅の刃』は言わずもがな、『約束のネバーランド』『ハイキュー!!』『アクタージュ act-age』『チェンソーマン』『ぼくたちは勉強ができない』など、メディアミックスを展開している作品ばかり。だが、これらの作品は全て連載を終了してしまっているのだ。

この状況にファンからは、

《ジャンプの人気作品が軒並み完結しているけど、この先どうするのかね?》
《無駄に引き延ばさなくなったのは素晴らしいこと。でもちょっと寂しくもある》
《最近のジャンプ作品は単行本にして15~20巻あたりで完結するイメージ。回転早くして新人発掘に力入れてるのかね?》
《せっかく固定層ついてもすぐに終わるから、正直ジャンプ離れの加速に繋がってるのでは?》

などなど、さまざまな意見が寄せられている。

長期連載をひた走る『ONE PIECE』

「確かに2000年代のジャンプ漫画は、露骨な引き延ばしが目立つ作品ばかり。作者のモチベーションにも関係していたのか、質が低下して打ち切りに追い込まれてしまう作品も少なくありませんでした。絶大な人気を誇っていた『ONE PIECE』でさえ、今ではコミックスが90巻以上発売されている状況。かつて同作に夢中になっていた少年たちも立派な大人になっており、これから新規のファンを獲得するには物語が進み過ぎています。世間では『鬼滅の刃』VS『ONE PIECE』の構図で人気合戦が繰り広げられていますが、残念ながらこの先『ONE PIECE』が『鬼滅の刃』のようなブームを巻き起こすのは難しいのではないでしょうか」(カルチャーライター)

ちなみに『ONE PIECE』は、2021年1月4日に発売される『週刊少年ジャンプ』5・6合併号で、ついに1000話に到達。前号から、誌面はお祭り騒ぎの様相を呈しているが、ファンからの反応は想像以上に冷ややかだ。

《『ONE PIECE』いつまでやってんだよ…》
《かつては小学生だった自分も、もうオッサンですわ…》
《死ぬまでに完結するか分からない漫画第1位》
《『ONE PIECE』1000話おめでとうございます! 読んでないけど、さすがに〝ひとつなぎの大秘宝〟は手に入れてる感じかな?》

などの声が見受けられる。

短期間で完結する作品が悪いとは言わないが、『ONE PIECE』の載っていない『週刊少年ジャンプ』を想像すると、どこか寂しさのようなものもあるが…。「今では考えられないですが、もともと黎明期の『ジャンプ』は3流誌という扱いだったのです。当時、漫画雑誌といえば『マガジン』か『サンデー』の名前が挙がり、続いて『チャンピオン』でした。しかし『ジャンプ』は80年代から90年代にかけて〝黄金期〟を迎え、歴代最高である653万部の売り上げを達成。この頃から漫画雑誌は『ジャンプ』独り勝ちの状態が続いている印象です。その黄金期といえば、やはり『ドラゴンボール』や『SLAM DUNK』、『ジョジョの奇妙な冒険』など、比較的長期連載の作品が目立つようになりました。この流れを『ONE PIECE』以降の漫画は背負ってきたようですが、さすがに変わってきたようです。〝少年〟と銘打つように、長期連載化させて読者が年を取れば、『週刊中年ジャンプ』になってしまいます。新陳代謝がよい連載陣であれば、人気作が生まれる可能性も増えますし、なにより若手漫画家をフックするキッカケにもなります」(同ライター)

『ジャンプ』は『ONE PIECE』、『サンデー』は『名探偵コナン』、『マガジン』は『はじめの一歩』という長期連載看板作品があるが、引き伸ばしせずに作品の純度が高いまま終了したほうが、ファンも納得するのではないだろうか。

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