南原清隆に関する考察…ネットで酷評も“大御所”として君臨する愛され力

南原清隆 

画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

『ウッチャンナンチャン』の南原清隆…。日本芸能界において、これほどまでに不思議な存在はいないだろう。ネット上で「つまらない」「スベってる」「無能」などと散々な言われようながら、間違いなく〝大御所芸人〟として不動の地位を築いているからだ。

南原が「ウンナン」として活動を始めたのは1985年。当時人気だったお笑いコンテスト番組『お笑いスター誕生!!』(フジテレビ系)で人気に火が点いた。ここで同時期にブレークしたのが、現在のお笑い界を牛耳っている『ダウンタウン』。88年からは伝説のコント番組『夢で逢えたら』(同系)で共演し、両コンビは事務所の垣根を越えた盟友として知られていく。

そう、今では「スベっている大御所」と言われる南原だが、若手時代はのちのお笑い界トップになるコンビと肩を並べる存在だったのだ。こう言えば、現在の南原しか知らない若い世代にも、彼の凄さが伝わるだろう。

90年代に入ると「ウンナン」は黄金時代を迎える。『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)、『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー』(テレビ朝日系)といった冠番組が軒並み高視聴率を獲得し、「ウリナリ!!」では番組発のユニットがミリオンヒット連発、『NHK紅白歌合戦』出場も達成。まさに国民的な人気を博し、天下を獲った芸人の1組に数えられた。

相方の影に埋もれるなか転機となった“あの番組”

現在の南原の求心力の源泉はここにある。90年代に天下を獲ったことで大御所の仲間入りを果たし、以降のポジション確立に繋がっていく。この時点では「スベリ芸人」ではなく、皮肉抜きに間違いなく一流の人気コメディアンだったのだ。

しかし大御所化に伴い、00年代以降はピンでの活動が増え、コンビとしての活動は減少傾向に。また、内村が『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『内村プロデュース』でMCとして活躍する一方、南原は『ナンだ!?』、『GET SPORTS』(すべてテレビ朝日系)で五輪へ行くほどの本格スポーツキャスターとなった。狂言や落語にも挑戦するなど、芸人としては迷走が目立ってくる。

しかし、10年代に入ると、南原に人生を変える大きな転機が訪れる。2011年3月、彼を語る上で欠かせない昼番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)がスタートしたのだ。1週間に5日間もテレビ露出する機会ができ、南原は大御所になってなお知名度が向上。

そして、〝才能〟と言っていい天然ボケが爆発したことで、唯一無二の存在へと進化するのだった。

【あわせて読みたい】