前半戦に弱い昔の稀勢の里に逆戻り…心配される「燃え尽き症候群」

(C)まいじつ

大相撲の横綱である稀勢の里が、名古屋場所3日目で早くも2敗目を喫した。栃ノ心に前まわしをがっちり取られ、引きつけられつつ押し出されると、何もできずに土俵を割った。

「心配なのは、稀勢の里がすでに“燃え尽き症候群”に陥っているのではないかということ。この取り組みでも立ち会い前は、気合い十分に仕切る栃ノ心に対して、何だかまぶしそうにして、頻繁に瞬きをしていましたいまひとつ集中力に欠ける動きでしたが、横綱になり、優勝して早くも燃え尽きてしまった印象が拭えません」(相撲記者)

この名古屋場所は、横綱の白鵬が魁皇の持つ歴代通算勝利数1位を塗り替えるかもしれず、なおかつ高安が大関として初めて迎えた場所。休場明けの稀勢の里にだけ注目が集まることもなく、プレッシャーもそれほどではなかったはずだった。

「それでも稀勢の里は人気抜群で、入場のときから間断なく声援が飛んでいます。いきなりの2敗目で後援会からも『しっかりしてほしい』と苦言があったようですから、気持ちが入っている土俵を見せてもらいたいです」(同・記者)

 

技術面とメンタル面への指摘

技術的な問題は、好角家なら誰しも指摘する腰の高さだという。

「栃ノ心相手に全く下から攻めようという意識がありませんでした。まわしを与えたら危険な体勢になる相手に、あっさりと前みつを取られる横綱なんて、優勝どころか10勝も危ないのではないでしょうか。稽古からしっかりとやり直した方がいいでしょう」(相撲ライター)

やはり春場所で負った怪我の影響は否定できない。稀勢は左腕が差し込めさえすれば、いい相撲になるのだが、まだ万全ではないのだろう。しかし、怪我は力士全員が皆同じ条件の下で戦っている。日馬富士とて両膝の怪我が治りきっておらず、照ノ富士に至っては手術したばかりの膝で戦っているのだ。

「稀勢の里は夜遊びするタイプでもないし、土俵一筋の男だけに、一度気持ちが切れたら持ち直すのがなかなか難しいのかもしれません。もしかするとメンタル面で何か問題を抱えている可能性も否定できないです」(同・ライター)

仮に稀勢の里が燃え尽きて引退となったら、相撲協会にとっても大きな痛手だ。何とか若手が成長するまで、あと1~2年頑張ってもらいたいというのが協会関係者の本音だろう。

茨の道が続く稀勢の里。横綱の重みをいまさらながら痛感しているに違いない。

 

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