『週刊文春』が日本の政治を変える?「国民を代弁するメディア」と迎合する声

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特大スクープを連発し、〝文春砲〟という言葉まで生まれるほどの市民権を得た週刊誌『週刊文春』。そんな同紙が菅義偉首相周辺にまつわるニュースをスッパ抜き、ネット上で大きな話題を呼んでいる。

2月4日発売の『文春』で報じたのは、菅首相の長男・菅正剛氏の違法接待問題について。正剛氏が総務省幹部を接待して飲食代の支払い、さらにタクシーチケットや高級な手土産を渡していたことが写真付きで明かされている。

また同紙の記者は経緯を探るべく、接待が行われていたお店に潜入して音声を録音。その音声を解析し、接待の場で東北新社が展開する衛星放送ビジネスに関して話していたことを独自に解明するのだった。

『週刊文春』はポピュリズムの具現化!?

政治・経済体制に真っ向から異議を唱え、悪事を白日の下にさらした『文春』。これにネット上では、

《いまや文春が、多くの国民の率直な感覚を代弁する一番のメディアですね。どんどん追及して真実を明るみにしてください》
《文春はもう民間の諜報機関のようだ。文春がなければ政府・上級公務員の不正が闇の中というのが悲しすぎる》
《週刊文春すげえな…。ジャーナリズムの鏡というか日本の最後の希望だわ。雑誌買う以外で金銭的に支援したいので投げ銭させてくれる手段用意してほしい》
《週刊文春の徹底した尾行に感心する。録音までして証拠として残さないと嘘の答弁で逃げられる可能性があり、今はそこまでしないと政府、官僚が襟を正さない》
《これは涙が出てくるほどに有難い監視。ジャーナリズムは、こうあって欲しい。文春さん、応援してます!》
《文春の収集能力はすごい。今や、全国にアンテナを張っているのではないかと思うくらい。どこかの国のスパイ並みだよ》

などと歓声が続出している。

「歓喜の声が寄せられている『週刊文春』ですが、芸能ニュースとなると人々から冷たい目線で見られてしまうこともあります。芸能人の不倫や熱愛報道となると事態は一変し、ネット上では《文春まじで嫌い》《好きな人を食い物にするの大嫌い》という不満が多発。‶文春砲〟によって芸能人や政治家などの人生が変わってしまうケースもありますからね。人々の〝期待〟を背負っている『文春』は、今やテレビや新聞を越え、独立メディアと化して、大きな力を持つようになりました」(メディアライター)

不正や悪を浮き彫りにして、世の中を〝いい方向〟へ導いているとされる『文春』。今後はどのようなスクープをスッパ抜くのだろうか。

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