福山雅治とアメリカの映画俳優のジョニー・デップのふたりが共演するビールのCMが放映中だが、インターネット上で《なぜジョニデなの!?》といった疑問の声が出ている。
CMでふたりはビルの屋上でギターセッションし、ビールを飲むという内容だ。ロケ地はロサンゼルスのダウンタウン。デップはこのCMが、日本のCMに初めて出演した機会だという。
「ジョニー・デップはギタリストでもあります。過去に『The Kids』というバンドを率いてロック歌手イギー・ポップの前座で出演したほか、『オアシス』や『エアロスミス』のアルバムにゲストで出たこともあります。しかし、ギタリストとしてほかに大きな実績やヒット曲がはありません。有名な海外ギタリストと日本のギタリストの共演、例えばエリック・クラプトンやジミー・ペイジ、ジェフ・ベックなどと、日本人のCharや布袋寅泰とのセッションならば、コンセプトもはっきりしています。しかし、福山も本格的なギタリストではないし、なぜ福山とコラボすることになったのかも分かりません」(音楽ライター)
ミュージシャンとしての知名度を上げたい
デップは現在、主演している映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が公開中だが、CMを見る限り、映画に関する映像はない。
「ジョニー・デップはハリウッドで最も稼ぐ俳優のひとりであり、経済誌『フォーブス』が調査した《最も高額なギャラを獲得したハリウッドの俳優》で1位になったこともあります。毎年収入は50~100億円と推定されています。ただ、浪費癖のせいで、アメリカでは《破産寸前》とも報道されていました。今回の福山とのセッションも、俳優ではなくミュージシャンとしての知名度を上げたいという要望があったといいます」(映画関係者)
デップは2015年、ロック界の大御所であるアリス・クーパー、エアロスミスのジョー・ペリーらと共にバンド『ハリウッド・ヴァンパイアーズ』を結成。同名のスタジオアルバムをリリースしている。
「ロックはイギリス、アメリカが本場ですが、本国ではなく日本で一気に売れたバンドも存在します。その代表格が『チープ・トリック』、『ボン・ジョヴィ』などです。両バンドとも日本で人気に火が付き、世界で有名になっていきました。デップもそういったケースを狙っているのかもしれません。日本のCM初登場というのも思惑を感じさせます」(ロック雑誌編集者)
ジョニー・デップをミュージシャンだと見る人間は、どれほどいるだろうか。
【画像】
(C)Tinseltown / Shutterstock
【あわせて読みたい】