『報道ステーション』CMが炎上! ジェンダー平等に噛みつく自称フェミニスト

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報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)のウェブCMが3月22日に公開され、ネット上で物議を醸している。

番組の公式ツイッターでは、《【報ステ WEB用CM作りました】『より深く、よりカラフルに』今後とも #報ステ を何卒よろしくお願いします》と告知。15秒と30秒の2バージョンのCMが公開されている(現在は削除済み)。

CMにはOLと思われる女性が登場。画面に向かって笑顔で、「なんかリモートに慣れちゃってたらさ、久々に会社行くと変な感じしちゃった。会社の年配、産休明けて赤ちゃん連れてきたんだけど、もうすっごいかわいくって、どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかいって、スローガン的に掲げてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」などと話しかけている。さらに、「それにしても消費税高くなったよね。国の借金って減ってないよね?」などと、不満をぶちまける姿も見られた。

このCMを見た人たちからは

《意味不明。ジェンダー平等の意味がわかってないのか、意図的に歪めようとしているのか、なんかイラつく》
《若い女性=無知って感じがして、バカにされてる感ハンパない。ってか、〝どっかの政治家〟って言うよりも、この報ステのCM作った人の方が時代遅れな気がする》
《女性差別を極限まで煮詰めた感じ。作成スタッフはこれを見た視聴者が「報ステ見よう!」と感じると思ってるの? 報ステは見る気もなくなった》
《なんでわざわざ誤解を招くようなCMつくるんだろう。コメント受け付けない時点で炎上商法かなと思う》

などと、不満の声が続出している。

“言葉狩り”に必死な人を揶揄する声

しかし一方で、

《「ジェンダー平等」はすでに取り組まれていないといけない問題で、今更スローガンに掲げているようでは遅いよね、という意味じゃないの? これを「考えが古すぎる」と感じるのは、受け手側の読解力不足では?》
《ジェンダー問題について語ること自体、何を今更?っていう意味でもはや時代遅れ、という風に受け取りましたが、違うんでしょうか。この程度のことで、女性蔑視とかいう人が、1番女性という存在を型にはめてると思う》
《そもそも、少数派の声が大きすぎるのも問題じゃないのかな? ジェンダー、ジェンダーと声高に聞こえて来る世の中は決して悪い事ではないと思うけど、最近は都合の良い時にしか言ってこない聞こえてこない気がする。差別と叫ぶ人は逆差別もしっかりと考えて欲しい》
《このCMは何らかの明確な意図を持って作られた訳ではないと思う。最近の時事ネタを若い女性に言わせることで、若い女性にでもわかり易い情報番組であるということを言いたいだけではないのかな? それよりも、一つ一つの言葉尻を捕まえて何でもかんでも非難しようとする風潮のほうが、言論統制への同調圧力となり、何も発言できなくなってしまいそうで心配》
《報ステのCM話題になってるけど、どうして「テレビは偏差値40向けに作れ」って言われるのか反応見て分かったわ》

などといった声もあがっている。

「番組としては〝政治家のジェンダー平等って発言自体が時代遅れ〟と言いたかったのでしょうが、言葉の表面だけ捉えているにすぎなかったため、炎上してしまったようです。もっとも、このCMは海外からは見られないように設定されていて、何らかの形で批判を受けることをあらかじめ想定していたのかもしれません。また、〝先輩の赤ちゃんはかわいい〟というのも、〝子どもを産むのが女性の幸せ〟と暗に示唆しているとの指摘もあります。いずれにしても、誤解を招きやすいことは間違いなく、CMとしての効果があるとは到底思えませんね」(ネットニュースサイト編集者)

大きな騒動に発展したためか、『報ステ』は新CMを取り下げ、《ジェンダーの問題については、世界的に見ても立ち遅れが指摘される中、議論を超えて実践していく時代にあるという考えをお伝えしようとしたものでしたが、その意図をきちんとお伝えすることができませんでした》とのコメント発表している。

このコメントに対しては《意図が伝えられないって報道としてどうよ》とツッコミの声もある。去年は富川悠太アナウンサーが熱っぽさを感じながらも出社し、新型コロナウイルスにかかって批判されていた『報ステ』。4月改編でテレビ東京系の『WBS(ワールドビジネスサテライト)』が22時に引っ越すが、視聴者を奪われてしまうかもしれない。

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