元『AKB48』の秋元才加が4月6日、自身のツイッターを更新。自身の肩書を〝女優〟ではなく〝俳優〟にしてほしいと述べ、物議を醸している。
秋元はオンラインメディアが自身を取材した記事への感謝ツイートと共に、《取り上げて下さりありがとうございます。申し訳ありませんが、私の肩書き表記を俳優表記にして頂けますと幸いです。ここ最近は俳優表記をお願いしています。こういった記事なので尚更気になってしまいました…》とツイート。
取り上げて下さりありがとうございます。
申し訳ありませんが、私の肩書き表記を俳優表記にして頂けますと幸いです。
ここ最近は俳優表記をお願いしています。こういった記事なので尚更気になってしまいました…🙇♀️ https://t.co/Bne6brvSq8
— SAYAKA AKIMOTO (@akimotooo726) April 6, 2021
さらに続く投稿で、《自分にとっては大事な表記なので、記者やライターの方も出来ればきちんと表記を確認して頂けると嬉しい。多分無意識で女優って表記にして取材をまとめてる記者の方々結構いそう。ジェンダー系とかセクシャリティについて取り上げる方々は特に注意して頂けると助かります》と依頼した。
また、自身も事務所に対して俳優表記するように願い出たようで、《英語の先生でもゲイの先生はActressじゃなくActorだよって教えてくれるし、別の女性の先生にはActressだよって直されたりして、海外でも人によるんだろうけど、私は女優って肩書きが正直しっくり来なくて色々フラットに考えたいと思った結果、時代の流れもあり俳優表記を事務所の方にお願いしました》とコメントしている。
秋元才加の“主張”は行き過ぎている?
秋元は7日に、自身のツイッターで今回の発言にいたった経緯を説明。『スーパーフラットライフ』という、結婚に新常識を提案するオンライン演劇で主演を務めた際、今回の表記について違和感を感じたというが、表記について強制はしていない。
秋元の注意喚起に、フォロワーからは、
《オーストラリアでは、ジェンダー・ニュートラルということで、男性も女性もノン・バイナリーも、すべてactorで統一されている感じですよ》
《保母から保育士に変わり浸透したように、時代の流れとともにいろいろな場面でフラットなことが浸透するといいですね》
《最近、わりと俳優って言うようになったと思ってましたが、まだまだですね。秋元さんの考えに賛同します》
《役者をやってる人を説明するとき、相手が女性だと「女優さん」って呼ぶことに違和感があった。役者さんであることに男女差ないんだから「俳優さん」でいいよね》
《わりと前から引っかかっていたポイントではあった自分が女優であることに誇りを持っている方も大勢いらっしゃるので、一斉に「女優」という言葉を魔女狩りするのも違うと思うけど》
などといった声が寄せられている。しかし一方で、
《最近のジェンダー論争はいきすぎてる。女優でも俳優でも、呼び方どうのではなく、これが私。って体現してくれる人のほうがカッコいいと思う》
《言い方が押しつけがましい。差別と区別の違いを理解せずに発言する人が増えてきたと感じる》
《女性であることを売りとするアイドルグループに所属し、現在の知名度を得たのに、突然女性を否定するのは感心できない。全くの別業種なら分かるけども、延長線上でやるのならこの言い方は女性蔑視と捉えられるよ。ちなみに女優でも俳優でもなくタレントだろうとは思うけど》
《正直、世間は俳優でも女優でもしっくりこないかと。まだまだ『元AKB』でしかありません。個人的に役者として活動してることすら知りませんでした》
などといった批判が寄せられている。
「もともと芝居は男性が演じるもので、俳優というのは男性であるというのが長年の社会通年でした。しかし、女性も演劇に出演する機会が増え、〝女優〟というようになった経緯があります。すでにベルリン国際映画祭は『男優賞』『女優賞』を廃止し、『俳優賞』に統一。NHKでは、数年前から男女ともに〝俳優〟表記に統一していますし、この流れは日本でも進みそうですね」(全国紙記者)
秋元は、オンライン演劇を通していろいろ思うことがあったのだろう。ジェンダーイコーリティー達成度が、世界に比べてまだまだ低い日本国内では、物議を醸してしまうのは当然のことかもしれない。
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