『週刊文春』は必要悪? 世の中を動かす報道姿勢に「新聞より信頼できる」

(C)Dean Drobot / Shutterstock 

ゴシップやショッキングな事件をいち早く報道する『週刊文春』。毎日記事が投稿される『文春オンライン』でスクープを取り上げており、同サイトがキッカケで公になった事件も少なくない。

北海道旭川市で、とある女子中学生が行方不明になり、その後遺体で見つかった「旭川14歳女子凍死事件」。ショッキングな内容だが、事件当初は全くメディアで取り上げられなかった。同事件が注目を浴びることになったキッカケを作ったのは、4月15日に「文春オンライン」が投稿した「『娘の遺体は凍っていた』14歳少女がマイナス17度の旭川で凍死 背景に上級生の凄惨イジメ」という記事だった。

記事内では、女子中学生が受けていた凄惨なイジメや事件の概要がつづられている。その中でも問題視されたのは、イジメの有無を調査しなかった旭川市教育委員会や学校の立ち振る舞いだ。

記事が投稿されると、旭川市教育委員会や学校には計300件以上の苦情や問い合わせが相次いだという。これにより旭川市教育委員会はようやく重い腰を上げ、女子中学生がイジメを受けていたか調査することに決めたそうだ。

「週刊文春」の“報道姿勢”を称賛する声

別件で、3月31日に「文春オンライン」はゴタゴタ続きの〝東京五輪開会式〟周辺の続報記事を投稿。お笑いタレント・渡辺直美の〝オリンピッグ騒動〟で辞任した佐々木宏氏の前任者であるMIKIKO氏の開会式プランを明かした。

同記事により幻の開会式プランが注目を集めたが、東京五輪組織委員会はなぜか「週刊文春」に「週刊文春 発売中止及び回収」を要求。「週刊文春」はこれを拒否し、《小誌に対して、極めて異例の「雑誌の発売中止、回収」を求める組織委員会の姿勢は、税金が投入されている公共性の高い組織のあり方として、異常なものと考えています。小誌は、こうした不当な要求に応じることなく、今後も取材、報道を続けていきます》というコメントを発表した。

権力に屈せず真実を報道する「週刊文春」に対して、ネット上では、

《いい仕事してるんじゃないか! 必要悪なのかもしれんね》
《なんだかんだ言って文春は『必要悪』だと思うので、権力に負けずにガンガンいってほしい》
《最近の行政の不祥事を明かしてくれたり、正してくれるのは文春しかないというのが悲しいよね》
《「忖度報道しか」できなくした結果がコレですね! 今となっては、新聞より文春の方がよほど当てになる》
《以前は「文春」を毛嫌いしてた私だが、最近はそうでもない。新聞を読むより楽しいかも》

などと、称賛の声があがっている。

たしかに以前は新聞社が「週刊文春」のようなスクープを知らせてきたが、最近では新聞社の報道はテレビやネットに鮮度で劣ってしまうことが多い。テレビもコンプライアンスによる縛りが厳しく、自由な報道とは言い難い状況だ。そのため「週刊文春」の、権力に忖度しない報道姿勢が民衆の心を掴んでいるのだろう。

世の中の流れなのか、最近では新聞社もネット媒体で速報を打つようになってきた。新聞やテレビの情報番組が過去の遺産になる日もそう遠くはないのかもしれない…。

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