食品業界に再編の波「マロニー」をハウス食品が買収

aki / PIXTA(ピクスタ)

ハウス食品グループ本社が先ごろ、でんぷん麺『マロニー』などを製造販売するマロニー株式会社(大阪府吹田市)を完全子会社化すると発表した。買収価格は非公表で、創業者一族などから発行済み株式を100%取得するという。

中村玉緒が出演する「マロニーちゃん」のCMでおなじみのマロニーは、ジャガイモ、トウモロコシのでんぷんを使った煮崩れしにくい春雨として、鍋料理などで親しまれている。

「マロニー社は1954年もやし製造業として創業され、年商約27億円です。1964年にマロニーを発売してロングセラーとなりました。ちなみにマロニーの名前の由来は“まろやかに煮える”から来ています。子会社化は、昨秋にマロニー側から同じ大阪発祥の企業であるハウスへ打診されたそうで、関西以外にも販路を広げ、ブランド価値を向上することが狙いだといいます」(経済ライター)

 

規模縮小の日本市場から世界展開するため

一方、ハウス側の今回の買収の目的はどんなものだったのだろうか。

「ハウスは近年、健康的な食品メーカーとして海外市場を開拓しようとしており、アメリカでは豆腐事業も手がけています。マロニーに関しては、食後に血糖値が上がりにくい“グルテンフリー”の特徴が健康的であることと、自社が手がけるカレールウや鍋スープとの相乗効果を狙えることが買収の理由です」(同・ライター)

ハウスによる企業買収は以前から積極的に行われている。

「2015年12月には、303億円でカレーチェーンの『CoCo壱番屋』を買収、昨年6月には67億円で香辛料を取り扱う食品会社『GABAN』を買収しています。このような動きの背景には、日本の食品市場が縮小していることが影響しており、ハウスを含めた大企業が海外進出に力を入れているためです」(同・ライター)

食品会社も生き残りに大変なようだ。

 

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