大阪市長が“教育現場の声”を批判! 地元民は「悪夢みたいな政治」と猛反発

(C)Jihan Nafiaa Zahri / Shutterstock 

コロナ禍で教育現場が混乱を極める中、「大阪市立木川南小学校」の久保敬校長が、大阪市長・松井一郎氏に実名で「提言書」を送った。これにSNSなどでは称賛の声が相次ぎ、「#木川南小学校長を支持します」というハッシュタグがトレンド入りを果たしている。

久保校長が送ったのは「豊かな学校文化を取り戻し、学び合う学校にするために」という提言書で、テストの点数などで、子どもたちを選別する現在の教育に異議を唱えるもの。また、コロナ禍においては場当たり的なオンライン授業等の導入で、教育の現場、ひいては保護者や児童生徒にも大きな負担が掛かっていることなども訴えかけていた。

具体的に提言書の一部を抜粋すると、《コロナ禍により前倒しになったGIGAスクール構想に伴う一人一台端末の配備についても、通信環境の整備等十分に練られることないまま場当たり的な計画で進められており、学校現場では今後の進展に危惧していた》との文言が。確かに取り急いでタブレット端末を配布したのはいいものの、〝学校の通信環境がファミリープランで動画すら開けない〟といった話はよく耳にする。

教育現場を改善するには市長になるしかない?

そんな久保校長の提言書に関して、松井市長は「前提としては対面(での授業)が一番ふさわしい」としながらも、「緊急事態であったので、スピード感を持って、1人1台の端末を活用しようと判断した」と説明している。さらに久保校長の「『競争』ではなく『協働』」を目指す教育論にも、「校長なのに現場が分かってない」「社会人として外に出たことはあるんか」などと反論。久保校長の〝現場の声〟は、松井市長には届かなかったようだ…。

しかし、ツイッター上では「#木川南小学校長を支持します」というハッシュタグが広く拡散され、

《市長のパワハラもどきの発言に負けず頑張ってください!》
《現場での混乱の報告があったら、それに真摯に耳を傾け、善処策を考えるのが市長の仕事》
《この校長先生が処罰されるようなことがあれば、大阪では子どものことを大事にしてくれる先生はいなくなると思う》
《現場の先生方は間違っていることを間違ってるとも言えないくらい疲弊しています。校長先生、声をあげてくださってありがとうございます》
《生徒のために政治にモノを言ったらクビ切られるとか悪夢みたいな政治。子どもたちに「この世は地獄」と教えることになるのは絶対許せない》
《子どものことをちゃんと考えてるのがいったい誰なんか。大阪市長じゃないことは明白やわ》
《大阪市長のあまりの場当たり的な無能に、子どもたちや現場職員を守るべく声を上げた校長が処分対象。ありえないことです》

といった声が寄せられていた。

というのも松井市長は久保校長の〝処分〟をほのめかすような発言をしており、《松井市長は現場から声を上げた校長先生を罷免しようとしています。あり得ない暴挙》などと、久保校長を擁護する声がより一層強くなっている印象だ。

とはいえ、松井市長は「組織の決まったことを覆そうと言うのであれば、自らそういう公約掲げて市長にならないと変えれませんよ」とも発言しているので、残念なことに現場がいくら声をあげても変わらないのかもしれない。

少なくとも今の市長は松井市長なのだから、彼の考え方と違う意見はどうあっても通らないのだろう。

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