うつ病をカミングアウトし、バッシングの渦から脱出したテニスプレイヤーの大坂なおみ。しかし、それでも海外メディアからは疑問視する声が相次いでいる。
騒動のきっかけとなった大坂の〝全仏オープンでの記者会見拒否〟は全世界で話題になり、ラファエル・ナダルやノバク・ジョコビッチなど多くのトッププレイヤーたちが、オブラートに包みながらもやんわりと苦言を呈していた。
そして日本でもワイドショーでコメンテーターたちが大坂の行動を疑問視する中、大坂が「実はうつ病だった」という最強のカードを取り出した。これにより、ワイドショーでは大坂を許す方向に一気に方針が変わり、〝会見に出てほしい派〟であった『めざまし8』(フジテレビ系)MCの谷原章介は、「僕が言ったことは、すごく逆につらい立場の方に申し訳ないことを言ったなと改めて思った」と謝罪するまでにいたった。
しかしその一方、イタリアのメディアでは大坂の病気をリスペクトしつつも、「なぜ最初からそれを言わなかったのか?」という主張も出始めているという。後出しのように病気を告白した大坂だが、その一方で、病気を頑なに隠してきた選手もいた。
一流スポーツ選手と病気の関係
「例えば、サッカーの本田圭佑がその例です。彼は一部メディアの報道によると、甲状腺疾患(パセドー病)を抱えていると報じられており、実際に2014年初頭から頸部に手術痕らしきものができています。スポーツ選手にとって多大な影響をもたらすこの病気の疑惑が浮上して以降、本田は移籍したイタリアの名門チーム『ACミラン』で思うような結果が出せず、地元メディアにボロクソに批判されました。また、2014年のワールドカップで惨敗した際には、日本国内で袋叩きにも。このころ、本田は円形脱毛症も確認できましたが、病気に関することは一切口にしませんでした。とはいえ、いったところで『言い訳だ!』と批判が過熱する可能性もあったわけですが…」(芸能記者)
元スペイン代表のアンドレス・イニエスタは、うつ病にかかっていたことを、回復した後に明かしている。バルセロナで欧州CLなど3冠を獲得した直後の09年夏に発症して、親や医者、同僚の助けを借りていたという。
病気を隠して批判に耐えるのも、大坂のように病気を告白するのも、勇気がいること。どちらにも、それぞれの美学があるはずだ。
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