映画『キャラクター』セカオワ・Fukaseの演技に「怖いというよりキモい」

映画『キャラクター』セカオワ・Fukaseの演技に「怖いというよりキモい」 

(C)Antonio Guillem / Shutterstock 

6月11日に公開された映画『キャラクター』。『SEKAI NO OWARI』のボーカル・Fukaseの俳優デビュー作だが、一部の映画ファンからは酷評が相次いでいるようだ。

同作の主人公は、菅田将暉が演じる新人漫画家の山城。彼はお人好しな性格ゆえに、悪者が描けずに漫画家として伸び悩んでいた。そんなとき、偶然にもFukase演じるサイコパス殺人鬼・両角の事件現場に居合わせてしまう。

殺人現場を見た山城が両角の顔を〝キャラクター化〟して漫画を生み出すと、作品は空前の大ヒット作に。後に漫画の存在を知った両角が、山城の描いた漫画の内容を忠実に現実世界で再現していく、というストーリーだ。

同作の監督は『帝一の國』や『恋は雨上がりのように』『ジャッジ!』などを手がけた永井聡。ストーリー共同制作者として『20世紀少年』を手がけた長崎尚志が関わっており、10年の歳月をかけて構想を練り上げたことでも話題となっていた。

実力派俳優の中でFukaseは浮いてしまった…?

しかし菅田や小栗旬、中村獅童、高畑充希など演技力の高い俳優が脇を固めた上に、脚本の期待値が高かったせいか、鑑賞した人からは厳しいコメントがあがっている。映画ファンからは、

《予告編をみて、本物の殺人鬼を漫画のキャラクターにするというのにワクワクした。でもFukaseが思ったよりも子どもっぽいサイコパスだったなあ》
《菅田将暉、高畑充希、中村獅童などの芸達者を前にFukaseではあまりに力不足。天才的な殺人犯を演じるにはあまりに小物》
《作中の漫画は読んでみたくなるくらい絵が良いのですが、そのキャラクターを演じるFukaseさんは、なんか怖いというよりキモい感じしかしません》
《「キャラクター」なのに、キャラが立っていない》
《全体的に話がうっすい、警察がポンコツすぎる。それからFukaseがサイコパスになった経緯をもっと掘り下げて欲しかった》

などと、Fukaseの演技力や脚本の浅さに対する意見が噴出していた。

「同作は、興行通信社が発表した国内映画ランキングにて初登場4位という結果でした。同じ日に公開された『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は公開3日で動員数25万人を突破。興収5億円超えの好調なスタートを切りました。しかし、公開館数が100館以上も多い『キャラクター』は動員13万3千人、興収1億9100万円と、順調とは言えない滑り出しとなっています。1位の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』や2位の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が着実に興収を伸ばしていることを考慮すると、新型コロナの感染拡大や外出自粛が映画のヒットに関係しているとは考えにくいですね」(映画ライター)

苦々しい俳優デビューになってしまったFukase。しかし、映画の舞台挨拶では、司会者からの「本当に気持ち悪かったです」という言葉に感謝しており、「気持ち悪い」は誉め言葉だと語っていた。観客の「キモイ」という感想は、Fukaseの狙い通りだったのかもしれない。

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