明石家さんまの映画『漁港の肉子ちゃん』に“毒親育ち”のツイッター民激怒!

明石家さんまの映画『漁港の肉子ちゃん』に“毒親育ち”のツイッター民激怒! 

画/彩賀ゆう(C)まいじつ

アニメーション映画『漁港の肉子ちゃん』が、「#みんな望まれて生まれてきたんやで」というハッシュタグを発信。映画を観賞した人々にツイッター上で拡散させようとしているが、「キレイゴト」だと批判が相次ぎ、炎上してしまったようだ。

同作は明石家さんまが企画・プロデュースを務める、訳アリな母と娘を描いたハートフルコメディー。公式サイトでは、「ハッシュタグ『#みんな望まれて生まれてきたんやで』『#漁港の肉子ちゃん』をつけて感想をツイートしよう」というキャンペーンが紹介されている。ちなみに参加した人の中から抽選で、アフレコ台本やマグカップといった景品が贈られるらしい。

最近のドラマや映画ではよくあるSNS戦略で、キャンペーンの内容自体は問題ないのだが、「#みんな望まれて生まれてきたんやで」というハッシュタグは無難ではなかった模様。SNS上では、

《毒親の元で生まれ育った人間にとっては、これ以上ないほどの呪いの言葉》
《これを公式のハッシュタグとして使うのは悪手でしょ》
《本編もそんな綺麗事を伝えるような映画じゃなかった気が…》
《〝望まれなかったけど頑張って生きてる人〟を社会から無かったことにするハッシュタグ》
《映画のプロモーションとはいえ、もう少しマシなタグを用意できなかったの?》

といった意見が寄せられていた。

何かと炎上しやすいハッシュタグ戦略

また実際に「#みんな望まれて生まれてきたんやで」で投稿されているツイートを見てみると、映画の感想はほとんど呟かれていないのが現状。代わりにハッシュタグへの批判や、

《私は実の母親に「自殺しろ」って言われて育った》
《毒親持ちの自分にはキツすぎる》
《「お前なんか産むんじゃなかった」って毎日親に怒鳴られながら生きてきました》

といった毒親エピソードが投稿されていた。

「近年、ツイッターのハッシュタグをプロモーションとして利用する企業や団体が増えてきましたが、今回のように炎上してしまうケースは少なくありません。例えば最近は文部科学省が『#教師のバトン』というハッシュタグを利用し、現役の教員たちに働き方改革の実情を呟くよう求めたのですが、実際に投稿されたのは〝ブラック〟な労働環境を嘆く声ばかり。その後の会見で萩生田文部科学省大臣が『もう少し品の良い書き方をしてほしい』などと訴えたこともあり、《実際の現場を分かってない》といった批判が殺到しています」(経済誌ライター)

上手くいけば絶大な拡散力を発揮するハッシュタグを使ったプロモーション。しかしワードによってはマイナスの結果に繋がってしまうこともあるので、企画側のセンスが問われそうだ。

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