『100ワニ』『漁港の肉子』…2021年“大爆死映画”の共通点とは?

『100ワニ』『漁港の肉子』…2021年“大爆死映画”の共通点とは?

(C)Krakenimages.com / Shutterstock 

昨年から続く〝新型コロナウイルス〟により、さまざまな影響を受けた映画業界。しかしコロナ禍とは関係なく、純粋に〝駄作〟だっために不人気な映画があるのも事実だ。そこで今回は、2021年に公開されて〝大爆死〟した映画をいくつか振り返っていこう。

7月9日より上映された映画『100日間生きたワニ』は、漫画家・きくちゆうきの人気4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』を原作とした劇場版作品。俳優の神木隆之介や中村倫也などを声優に起用したおかげで、発表当時は大きな盛り上がりを見せていた。

ところが興行収入の方は全く振るっておらず、公開1週間後あたりからはどの劇場でも1日の公開回数が激減してしまった様子。爆死の原因は、63分という短い上映時間や「エンドロールの方が動いている」と言われるほど躍動感のないアニメーションが原因だと囁かれている。また、過去の炎上も足を引っ張っており、豪華芸能人の起用もむなしく人気の巻き返しは不可能だったようだ。

「芸能人を声優に起用して酷評を集めた映画は、『100ワニ』だけではありません。明石家さんまが企画・プロデュースを務めたアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』も、興行通信社が発表した国内映画ランキングでは初登場7位と悲惨な結果を残しています。声優初挑戦となるモデルのCocomiが出演して話題を呼んでいましたが、観賞した人からは《Cocomiさんの演技で台無し》などの低評価が。作品よりも知名度で勝負しているあたり、最初から負け試合だったと推測できますね」(映画ライター)

爆死映画はアニメだけに留まらず…

また実写映画も負けず劣らず爆死している模様。6月18日に公開された映画『ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~』は、公開翌日2日間の国内映画ランキングで初登場9位と惨めな成績を残した。1998年の長野五輪を題材にした同作だが、スキージャンプという季節外れの内容が観客の心に響かなかったようだ。

また、日本映画にありがちな〝お涙頂戴演出〟や主演の俳優・田中圭の演技にも酷評が集まり、ネット上では、

《「ここで泣いてくれ!」って演出が絶望的にダサい》
《田中圭の演技がワンパターンで感情移入できない》

などの指摘が相次いでいた。

最後に紹介する作品は、1月22日公開の映画『さんかく窓の外側は夜』。漫画家・ヤマシタトモコの同名漫画が実写化された作品だが、原作で描かれていた〝ボーイズラブ〟の描写が削られ、ファンから総スカンを食らっている。また俳優の志尊淳や岡田将生などの豪華な面々が出演していたため、「キャストを楽しむ映画」といった皮肉も。全国300館以上の大規模公開ながら、国内映画ランキングにて初登場4位という微妙な結果に終わっていた。

4作品に共通している致命的な点といえば、絵本作家・西野亮廣が生み出した映画『えんとつ町のプペル』のように〝熱心な信者〟がいないこと。『プペル』のビジネスモデルが正解なのかは置いといて、熱心ファンに囲まれるというのは、なかなかに難しいようだ。

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