『恋はDeepに』『ボク恋』…TV局が“クソドラマ”を量産するメリットとは?

『恋はDeepに』『ボク恋』…TV局が“クソドラマ”を量産するメリットとは?

画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

7月より放送がスタートした中川大志が主演の連続ドラマ『ボクの殺意が恋をした』(日本テレビ系)が、〝凄まじいクソドラマ〟として話題になっている。

「同作の脚本は、深田恭子主演の『ルパンの娘』(フジテレビ系)などを書いてきた徳永友一氏。そして放送枠は、『君と世界が終わる日に』『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』『あなたの番です』など、数々の問題作を輩出してきた日テレ・日曜ドラマ枠。田中みな実などを起用していることからも、あえて狙ったクソドラマであることは確実でしょう」(芸能記者)

実際、『ボクの殺意が恋をした』はダサい台詞回しやおかしな展開などが多く、突拍子もないストーリーを意図的に作っていることがわかる。

「SNSが世に完全に浸透した今、視聴者にツッコミを入れさせるドラマが一つのトレンドとなっています。2017年放送の『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)はその先駆けのような存在でした。テレビ朝日ではその後も土曜の深夜枠で『おっさんずラブ』『M 愛すべき人がいて』『先生を消す方程式。』など問題作を作り続けています」(同・記者)

クソドラマレジェンド『恋はDeepに』の再来期待

では、テレビ局がクソドラマを作るメリットとは一体何なのだろうか。

「近年、ドラマを制作するうえで重視されているのが、SNSでバズるかどうか。胸キュンシーンを連発するラブコメ作品を各局がこぞって制作しているのは、SNSと相性がよく、非常にバズりやすいからです。そしてラブコメ作品と同じようにバズりやすいのが、ツッコミどころ満載のクソドラマ。『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)の大ヒット以降、各局が一気に胸キュンドラマに力を入れたのを見ると、各局がクソドラマに力を入れだすのは時間の問題。近々、クソドラマ戦国時代が幕を開けるかもしれません」(同)

とはいえ、狙いすぎたクソドラマほど寒いものはない。どうせなら石原さとみ&綾野剛のW主演ドラマ『恋はDeepに』(日本テレビ系)のような〝本物〟を見たいものだ。

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