いま世界で空前のシティーポップブームが到来中。そんな中で、日本の〝あるバンド〟が世界で注目を集めているようだ。それは1990年代に活躍したロックバンド『Fishmans(フィッシュマンズ)』。本稿では、知られざる「フィッシュマンズ」の魅力などを紐解いていこう。
「フィッシュマンズ」はボーカルの佐藤伸治を中心に1987年に結成され、1991年のデビューから彼が死去する1999年まで活動していた孤高のバンド。今年でデビュー30周年を迎え、7月にはクラウドファンディングから生まれたドキュメンタリー映画が公開されるなど、今や伝説的な人気を誇っている。
また、多くの著名人もフィッシュマンズ好きを公言。『スピッツ』の草野マサムネや、俳優の竹中直人などの名前をよく耳にする。中でも竹中はバンドと親交が深く、彼は映画の公式サイトに「《フィッシュマンズ》は愛であり、生きる勇気だ! でっかい声で叫びたい気分だ!『フィッシュマンズ! ずっとずっと大好きだぁー』」とコメントを寄せていた。さらに俳優の上白石萌音は自身のアルバム『あの歌-2-』にて、彼らの代表曲『いかれたBaby』をカバー。年齢問わずファンが多いバンドと言えるだろう。
現代文化のおかげで海外人気に火がついた?
日本でも著名人から愛される「フィッシュマンズ」だが、今や人気は海外にも及んでいる。現代で音楽はストリーミングサービスで聴くことが主流になりつつあり、その影響で世界各国のさまざまな楽曲がどこでも楽しめる。このサービスによって山下達郎、竹内まりや、松原みきといった日本を代表するシティーポップアーティストが評価され、同時に「フィッシュマンズ」が世界に知れわたるきっかけに。特に彼らのアルバム『98.12.28 男達の別れ』に収録された楽曲『Long Season』が世界中の人の心を打ち、今や『Wikipedia』の外国語ページは日本語版よりも充実するほど人気を博している。
そんな彼らを知るうえで欠かせないのは、アルバム『空中キャンプ』、『LONG SEASON』、『宇宙 日本 世田谷』の三作品から成る〝世田谷三部作〟。レゲエやダブをメインにしたリズムでポップなメロディーが多い「フィッシュマンズ」の魅力は、この「世田谷三部作」に凝縮されているといっても過言ではない。
ちなみに「フィッシュマンズ」のデビュー30周年を記念し、8月4日にはファーストアルバムからサードアルバム『Chappie, Don’t Cry』、『King Master George』、『Neo Yankees’ Holiday』のリマスター音源LPの発売も決定している。
活動当時は、ほとんど話題になることがなかった「フィッシュマンズ」。だが、十数年の時を経ても色あせず、言語の壁を越える楽曲だということが証明されている。オリコンランキングなど席捲する音楽に飽きたのなら、一度「フィッシュマンズ」に触れてほしいものだ。
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