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かつては“行列ができるドーナツ店”として人気があった『クリスピー・クリーム・ドーナツ』。最近は閉店が多く、店舗を見かけなくなってきたが、大丈夫なのだろうか。
「一昨年から今年にかけて全64店舗中、18店舗が閉店しました。10年前の2006年に日本へ上陸し、第1号店の新宿サザンテラス店の行列はテレビや雑誌などでおなじみでしたが、今年1月に閉店しました。閉店の理由は、不動産を所有するJR東日本との契約が10年で満期を迎えたためで、業績不振ではないそうですが、かつてのクリスピーの勢いは、現在はまったく感じられないのは事実です」(経済ライター)
ブームが去り、業績が落ちたのは分かるが、それにしても、どうしてこんなに早いペースで店舗を閉店させたのだろうか。
大都市圏へ業務を集約
「行列ができるというだけでは長続きしません。日本で20年や30年と続くブランドになるため、足元を見つめ直したそうです。地方にたくさん出店していたため、それらの店舗へ優秀な社員を送り込んだことで、大都市圏で人材が薄くなっていた。それを改善するため、地方の店舗を閉鎖して大都市圏に人材を集中することにしたそうです」(同・ライター)
大都市圏に優秀な社員を戻す以外にも、巻き返し作戦を実行中という。
「ここのドーナツはアメリカの味そのままで『甘すぎる』とよく言われていましたが、日本人好みの日本限定商品を開発しました。また今年の夏はハワイをテーマにした商品をいくつか出したのですが、これらは“インスタ映え”するビジュアルで、女性を中心に好評でした。さらに、各店舗では客層に合わせ、内装、設備を変更しています」(同・ライター)
第二創業期を迎えたクリスピーに期待したい。
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