「まぁまぁ売れてるけど、それほどでもない芸人」の筆頭に数えられる1.5流芸人『インパルス』の堤下敦が、YouTubeの世界でまさかの成功を収めている。
堤下はちょうど2年前の2019年8月3日にYouTubeチャンネルを開設。記念すべき初回には『はねるのトびら』(フジテレビ系)で苦楽を共にしたカジサックこと『キングコング』梶原雄太を招き、いきなりミリオン再生を果たした。
その後は芸人とのコラボ動画のほか、プロ並の腕前を活かした料理動画などを継続的にアップ。その再生回数は芸人コラボで数十万、料理系は数万~十数万と、爆発力こそ欠けるものの、安定したコンスタントな数字を叩き出している。
微妙な立ち位置だからこそ掴めた成功?
チャンネル登録者数は約39万人と、品川区の人口とほぼ同じ。これは広瀬香美や神木隆之介といったネットで人気のチャンネルと同水準であり、かなり奮闘していることが分かる数字だ。
「堤下クラスの微妙な芸人とYouTubeは相性がいいんですよ。『インパルス』はかつてそれなりに売れましたが、現在ではあまり需要がなく、第7世代のブレークに埋もれてテレビ界では居場所がない状態。そうなるとネットに活路を見出さざるを得ませんが、腐っても芸人のため、売れっ子とのコラボが可能で、それなりのインパクトが見込めるのです。堤下の場合、料理というネットウケする武器もあるため、より相乗効果は高い。最近アップしている〝手料理を振る舞いながら芸人ゲストの裏話を聞く〟というフォーマットは、まさにこのベストミックスとなっています」(芸能ライター)
2度の自動車事故により、第一線での活躍から随分と遠ざかっている堤下。しかし、この失敗でユーチューバーとしての地位を確立できたと考えたら〝怪我の功名〟だったかもしれない。
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