『熱闘甲子園』感動の押し売り!? 番組内容に不満続出「さすがにひどすぎる」

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『全国高校野球選手権大会』の開催期間中にだけ放送される番組『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)。高校野球ファンにはお馴染みの番組だが、近年の放送内容に不満を覚える人が続出しているようだ。

高校球児にスポットを当て、試合の結果やプレー内容といった高校野球の魅力を伝える同番組。今年は8月10日からスタートし、決勝戦まで連日の放送を予定している。コロナ禍の影響で2年ぶりの夏の甲子園となったため、より白熱した試合が見られると視聴者たちは期待していた。

しかし、ここ最近の同番組は、試合のダイジェストや展開よりも、高校球児たちの〝絆〟などにスポットを当てることでお馴染み。さらっと試合について触れ、それ以降は球児たちの心境を紹介していくのだ。また敗退した高校球児のインタビューや、近年では応援歌を演奏する吹奏楽部の特集も。特に8月25日の放送では「神戸国際大付(兵庫)対長崎商業(長崎)」の名勝負が取り上げられたが、試合展開よりも新型コロナの影響で会場に入場できない長崎商の吹奏楽部を全面に押し出していた。

『熱闘甲子園』は大人たちによる高校球児搾取か?

しかも試合のVTRが流れている最中、画面の右上には「吹奏楽部のオトをチカラに変えて 感謝の気持ちをこめて勝利を!」といったテロップが。さらに試合の合間に吹奏楽部が演奏をする映像を無理やり入れ込む構成になっていた。野球よりも球児たちの〝人間模様〟に特化した番組内容に、ネット上では、

《ただの感動ポルノじゃん》
《「感動したいんでしょ?」的な編集にしなくても、試合を淡々と報道してくれるだけで泣けてくるのだが…》
《とにかく感動させたいのかな。昔はそんなんじゃなくて、もっと試合とかプレーとか事細かに伝えてくれてたのに》
《選手のキャラ化、心情ネタのバラエティー化。神戸VS長崎の歴史的試合すら、野球の流れは編集無し。さすがにひどすぎる》
《吹奏楽部は良いけど、長崎商VS神戸国際大付は試合面白過ぎたから、そっちから拾って欲しかった》
《熱闘甲子園と24時間テレビは夏の2大感動ポルノ》
《現実世界との乖離に驚かされる番組だなぁ。感動ポルノは嫌いです》

などと不満が続出している。

「今回の番組で取り上げていた神戸国際大付VS長崎商業は名試合でした。神戸国際大付が延長10回、6対5で逆転サヨナラ勝ちを収めて、初となる8強入りを果たしました。一方の長崎商業は69年ぶりの8強入りがかかっていましたが、この試合で惜しくも夢かなわず。甲子園らしい熱い展開でしたが、番組はどうしても選手たちの感動に寄せたくて仕方がなかったのでしょう。またMCを務めるヒロド歩美アナウンサーは『週刊FLASH』のインタビューにて、『負けた球児たちが宿舎で素に戻って、高校生の笑顔を見せてくれるのが素敵』と語ったことも。泣く球児で感動番組に仕立て上げるという、大人側の搾取体制が浮き彫りになっていました」(スポーツ誌ライター)

高校野球番組というより、感動ドキュメンタリー番組という方が正しいだろう。

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