迫るハルマゲドンの恐怖!昭和の少年誌が描く「第三次世界大戦」

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“戦争放棄”を標榜した新憲法のもと、戦争を知らずに育った多くの日本人にとって、戦争とはテレビや漫画のなかで繰り広げられる単なるエンターテイメントでしかなかった。戦後から1980年代、東西冷戦体制における核兵器とミサイル兵器開発競争の真っただなかで、週刊漫画雑誌などの少年向けメディアは、怪獣やSF画報と同じ感覚で超兵器や第三次世界大戦を妄想し、大量破壊兵器の恐ろしさを克明に描いたものだ。

たが、第二次世界大戦時の戦車を「かっこい~」と言いながら模型作りに励んでいた当時の少年も、そのあまりにクールで残酷な兵器には感情移入することもできず、ただ言葉を失うばかりだった。

そして現在、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射実験、緊迫する中東情勢、各地で多発するテロ事件など、ついにわれわれはその恐怖を現実に目の当たりする時代に突入したといえる。

しかし、こんな切羽詰まった状況にあるにもかかわらず、兵器や戦争の恐ろしさを伝える少年向けメディアは皆無に近い。平和だったときだからこそ、できた特集かもしれない…そんなページを改めて見直してみよう。

『週刊少年サンデー』(小学館/1962年2月20日号)

テリア(地対空ミサイル)、ポラリス(水対空ミサイル)を発射するアメリカ海軍が誇るミサイル機動部隊の姿が描かれた大迫力のグラビアだ。また、アメリカが保有するさまざまなミサイルを大きさが一目で分かるように解説されている。

『週刊少年マガジン』(講談社/1962年10月7日号)

広島型原爆の2500発分の力を持つ50メガトン爆弾の性能を詳細に紹介している。またアメリカで研究中という『ベガトン爆弾』も掲載されており、《これが東京上空で爆発したら、東京都内は火の玉につつまれ、跡形もなく蒸発。その強い熱で仙台から大阪までの範囲の生物はみんな焼き尽くされる》とある。この記事が本当だとすれば、アメリカはもうベガトン爆弾を完成させているのだろうか。

『週刊少年サンデー』(小学館/1969年4月27日号)

これはミサイル基地を襲う未来の『空中ゲリラ兵』の図解。《第三次世界大戦はゲリラ戦が主な戦いになるだろう。全面戦争になると、人類滅亡の可能性があるからだ》と冷静に分析。敵のミサイル基地に音もなく忍び寄って爆破する、未来の忍者部隊の妄想図を掲載している。もし、こんなもので日本の原発を攻撃されたらひとたまりもない。

少年少女向けの雑誌や学年誌の編集部には、いまこそ“特集”を企画してもらいたいものだ。

 

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