『TOKYO MER』最終回直前で失速…悪役の“サイコパス”設定にがっかり

TOKYO MER~走る緊急救命室~  鈴木亮平 

TOKYO MER~走る緊急救命室~  鈴木亮平 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

9月5日、俳優・鈴木亮平の主演ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)の第10話が放送された。〝ラスボス〟がついに牙をむいたのだが、その設定が安っぽいものだったという。

事故・災害・事件の現場へ駆けつけ、患者を救命するために発足した救命救急チーム〝TOKYO MER〟のメンバーは7人。チーフドクターの喜多見幸太(鈴木)、研修医・弦巻比奈(中条あやみ)、看護師・蔵前夏梅(菜々緒)とベトナム人看護師のホアン・ラン・ミン(フォンチー)、麻酔科医・冬木治朗(小手伸也)、臨床工学技士・徳丸元一(佐野勇斗)、そして厚生労働省の官僚であり、医師の音羽尚(賀来賢人)。命を救うために危険な現場に勇猛果敢に飛び込んでいく…。

第10話では、海外で医療活動していた時に喜多見が助けた世界的テロ組織のメンバー・エリオット椿(城田優)がついに始動する。椿は大学で爆破事件をしかけ、そこに注意が向いている中で喜多見の妹・涼香(佐藤栞里)と接触。涼香に水筒型の爆弾を渡し、喜多見の目の前で涼香を殺してみせた。

椿は以前、喜多見から助けてもらったさいに、「私を助けたことを必ず後悔させます」と宣言していたという。〝約束を果たした〟とつぶやく椿は、「分かってほしかったんです。いつも満面の笑みで理想を語っていた喜多見先生に世の中は不条理だってこと」と、その犯行理由を述べていた。

『TOKYO MER』のサイコパスオチはつまらない?

命の恩人の家族を殺害するという行為、そしてその理由などはとうてい常人では理解できず、椿はサイコパスと言わざるを得ない。ネット上でもそのような声は大量に上がっているのだが、それと同時にラスボスがサイコパスという設定には疑問も残るという。

「サイコパスは安易でお手軽な設定。犯人の設定に困ったらとりあえずサイコパスにすればいい…というレベルで多用されています。それだけに、この大ヒットドラマのラスボスがサイコパスだったのは、いっきに作品を安っぽくしてしまいましたね。サスペンスドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)の犯人が〝サイコパスだった〟というオチよりは1億倍ましですが…」(芸能記者)

視聴者の熱は最終回を前にどんどん冷めているが、果たしてどんな展開を用意してくれているのだろうか。

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