オタクの“被害者意識”はなぜ生まれるのか…犯罪者のオタク報道に批判殺到の謎

(C)Marjan Apostolovic / Shutterstock 

ネット上におけるオタクの被害妄想と、歪んだ正義感が止まらない。先日には、女子高生殺害・死体遺棄で逮捕された夫婦がVtuberだったと報じただけの一部メディアが、オタクの一斉攻撃により謝罪・記事差し替えに追い込まれた。

しかしこの記事をよく見ると、犯罪報道においてはおなじみの、容疑者の過去を掘り下げただけの報道であることが分かる。犯人の生い立ちや人物像を明かしているだけで、「オタクだから危険人物だ」「オタクだから犯罪に走った」との論調は一切取っていないのだ。

「今回のように、経歴や趣味を〝淡々と〟紹介しただけで『オタクへの偏見を植え付ける』『オタク=犯罪者と言いたいのか』と怒るオタクは、過剰反応・被害妄想が過ぎますよ。これなら、『学生時代の犯人は軽音楽部でバンドに打ち込み~』『犯人は日頃からパチンコ三昧で~』といった報道も、音楽やパチンコへの偏見にあたるので、謝罪しなければなりません。相模原殺傷事件の植松聖死刑囚はバイク好きだと報道されましたが、これが不適切だという反論なんてなかったでしょう? アニメなどの〝オタク報道〟にだけ文句を言うのは、特権意識や被害妄想にまみれています」(サブカルライター)

ネット上でも、この件に対して

《普段から女性やらLGBTやら外国人に差別発言してるオタクたちが、自分たちのこととなると反差別を唱えるの本当にキモい》
《何か事件があると「風俗嬢だろ」だの「DQNだろ」だの言ってるお前らがねぇ…》
《実際のところ犯人がこーいう奴でしたって紹介はよくあるやろ アニメだけ過剰反応されてないか? まるでアニメが趣味だったときだけ報道されてると言いたそうな感じの反応》
《飯塚の職業や経歴だって大々的に報じられただろ それと一緒でインパクトあるから報じてんだよ へずまもユーチューバーと報じられたし、それと同じ》
《アニメオタクが一番アニメ好きというのを引け目に感じてるんじゃないか?》

など、冷静な反論は少なくない。

他人には「過剰反応」と反論する二枚舌

しかし、こうした騒動はこれまでにも散々起こってきた。女性を〝見えない敵〟にした戦いは、まさにいい例と言えるだろう。

二次元の世界において、不必要に性的なタッチの萌え絵や、必要性・必然性のないエロシーンにまみれたアニメが氾濫しているのはご存知の通り。これが槍玉に挙がった際、オタクが「全然卑猥じゃない。フェミニストの過剰反応」「エロ漫画は娯楽であって影響される人間などいない」と無理筋な反論をする光景を見たことがある人もいるはずだ。

「『過剰反応』という言葉は、そっくりそのまま返したいですね。声優がタンクトップや谷間すら見えないUネックを着ただけで、『乳を大開放』などと過剰にエロを見出しているのは自分たちだろうと。悪影響にしたって、『スポーツ漫画でスポーツを始めた』が存在するように『痴漢漫画で痴漢に手を出した』もとりわけ創作の影響を受けやすい少年世代なら充分あり得ること。こうした弊害にもきちんと目を向けるべきです」(週刊誌記者)

自分はいいけど人はダメ。オタクは、そんなジャイアニズムに溢れた思想を持っているのだろうか…。

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