アメリカ大都市がゾンビタウンに?“薬物中毒者”が徘徊する悲惨な現状に唖然…

(C)Jon Schulte / Shutterstock 

アメリカの活動家が公開した動画が、大きな注目を集めている。公開されているのは、ドラッグが蔓延するアメリカの大都市・フィラデルフィアの悲惨な現状を切り取った動画だ。

活動家のジャック・ポソビエック氏は9月5日、自身のツイッターに動画を投稿した。映像内にまず登場するのは、ゴミだらけの道でふらつく女性の姿。彼女は立っているのがやっとの様子で、路上にフラフラと佇んでいる。さらに場面が移り変わると、そこには薬物を使用したと思われる人々の姿が。ゴミで荒れ果てた路上と、その場から動けずフラフラ状態になった人々からは、どこか非現実的な恐ろしさすら感じる。

フィラデルフィアの〝今〟に、ショックを受けた人も多いようで、ネット上には、

《ゲームかと思った。これが今のフィラデルフィアの現実とは》
《リアルゾンビ怖。フィラデルフィアってこんなところなのか》
《本当にゾンビ状態。でもって街全体が汚い》
《ゾンビ映画のゾンビみたいだな》
《どんな薬使ったら、こんな生けるゾンビ状態になるんだ》
《あまりの非日常感、ゾンビゲームか映画の撮影?》

などと恐怖する声が。日本ではまずお目にかかれないような状況に、多くの人は他人事のような感想を漏らしていた。

他人事じゃない? 危険なドラッグが蔓延する日本

もちろん、フィラデルフィア全土でこのような光景が広がっているワケではないだろう。現在の法律だと、多くの国でドラッグは法律違反。ご存じの通り、日本国内でも、ドラッグの使用や所持は法律によって禁止されている。

日本社会は、ドラッグ使用に対するアレルギー反応が激しく、「ダメ。ゼッタイ。」というキャッチーなコピーを掲げ、遠ざけて隔離し、タブー化している。そのため、フィラデルフィアの光景がなおさら衝撃的に映ったのだろう。しかし、薬物使用に対して「ダメ。ゼッタイ。」と遠ざけるのではなく、ナゼ薬物乱用が蔓延しているのかという現実問題や、その背景に目を向けるべきだ。

また一方で、ドラッグに厳しい日本だが、アルコールに対する規制はかなり緩い。緊急事態宣言によって居酒屋が時短営業となり、多くの若者が路上でお酒を飲んでいる姿が報道されてきたが、その光景はフィラデルフィアの映像と重なりはしないだろうか。

近年売上が急増している、低価格でアルコール度数の高いストロング系のチューハイも、日本のアルコール問題に拍車をかける存在だ。ストロング系のチューハイが危険だと言われているのは、その飲みやすさ。アルコール度数の割に一度に多くの量を飲酒できるため、泥酔やアルコール依存症を引き起こしやすい。

そういった背景を踏まえると、ステイホームが推奨されるコロナ禍の世の中は「危うい」と言わざるを得ない。実際に缶ビールやチューハイの売り上げはコロナ禍以降、増えている。日本ではお酒のCMに好感度の高い芸能人が起用されており、依存症などの問題点には触れず、日本社会に馴染んでしまっている。「ダメ。ゼッタイ。」とドラッグは遠ざけておいて、アルコールは喜々として受け入れる現状は、どこか矛盾しているようにも思える。

本当に必要なのは、アルコールを含むドラッグへの知識と理解、そして恐ろしさの実態だろう。このままだと、フィラデルフィアの現状と同じ未来が待ち受けているかもしれない。

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