お笑い第7世代の“粛清”開始? 実力不足でテレビから姿を消してしまう…

霜降り明星 粗品 

霜降り明星 粗品 (C)まいじつ

お笑い界に新たなブームを作り出した〝お笑い第7世代〟の面々。一時期はテレビで見ない日はないほど引っ張りだこだったが、ここにきて〝粛清〟が始まっているようだ。

第7世代のリーダー格である『霜降り明星』は、レギュラー番組の『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』(テレビ朝日系)が9月いっぱいで終了。冠番組の『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)は火曜0時15分から、土曜深夜3時の20分番組に降格させられた。また今年の『キングオブコント』は準決勝で敗退。ラジオ番組『霜降り明星のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)は時間が昇格したが、裏の『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)に聴取率で敗北するなど、いいニュースがあまり聞こえてこない。

さらに、粗品は今年7月に土砂災害に見舞われた静岡県・熱海市のことをラジオ番組で「終わったもんな」と発言して大炎上を招いていた。

9月から粗品は、有吉弘行が司会の『有吉の世界同時中継~今、そっちってどうなってますか?~』(テレビ東京系)への出演が決まっているが、活動が下火になっている感は否めない。一方、YouTubeは好調で、チャンネル登録者数は140万人。これから主戦場をテレビからネットに変えるのだろうか。

また、第7世代の筆頭格『四千頭身』は、テレビ出演だけでなく、YouTubeも下火になっている。YouTubeチャンネルの登録者数は約70万だが、最近の動画は数万回程度がアベレージ。10万回にすら届かない動画も散見される。

さらに、ほぼ毎週レギュラーで出演している人気バラエティー番組『有吉の壁』(日本テレビ系)での扱いも非常に悪い。8月18日放送回では、披露したネタが全カットされるなど、冷遇が続いている。同番組をキッカケに、もう中学生、とにかく明るい安村がプチ再ブレークするなど、業界からの注目も高いだけに「四千頭身」にとっては痛手だろう。

そのほか『宮下草薙』や『3時のヒロイン』『ハナコ』『ぼる塾』もピンでの活動はあるものの、全盛期に比べてコンビ・トリオでの露出は減っているように思える。尻すぼみ感の否めない第7世代に、ネット上からは、

《第7世代芸人、次々と粛清が始まる》
《おもんないのバレてきたな》
《オリラジの末路を思い出すわ》
《四千頭身って見なくなったな》
《霜降りが明確に格下げなの笑う。芸能界って最初のブースト以外はちゃんと実力主義だよな》
《第7という括りが出来てしまったばっかりに、先輩と絡んで経験積むとき、若手だけでキャッキャしてたらそら成長しないよな》

などと厳しい声が寄せられている。

変わらない支持を得ている第7世代も…

第7世代が次々と粛清されていく一方で、『EXIT』はタレント化に成功しているように思える。彼らはアーティストとしても活動しており、積極的に新曲をリリース。音楽番組ではMCを務めるなど、マルチな活躍をみせている。

『EXIT』に関しては、自分たちから積極的にお笑いから離れているのかもしれない。兼近大樹は『M-1』で準々決勝敗退した際に、「M-1って自称お笑いファン、お笑い通ぶったお笑いファンが集まってる」と発言。姿が見えない大多数よりも、自らのファンたちを取り囲むような活動にシフトしたのかもしれない。

そんな『EXIT』に対して、ネット上からは、

《良くも悪くもずる賢い》
《急いでタレント化に舵切ったEXITが一番生き残れそうなのが皮肉》
《自分たちの需要と実力を一番理解したんだろうな》
《EXITは意外とハズレ企画をそれなりに面白くする力があると思う》

といった声もあがっている。『EXIT』のシフトチェンジは果たして成功なのだろうか。

「『ぼる塾』あんりは以前、テレビ番組で東野幸治に〝意図的にスベらされている〟とクレームをつけました。しかし、東野は『そんなことないって。お前ら日テレにだまされてんねん!』と反論しています。また、『3時のヒロイン』福田麻貴は、容姿イジりネタは笑いがとれないから封印したと明かすと、『ダウンタウン』松本人志が『単純に3時のヒロインのポテンシャルが低いということもあるかも』と酷評されていましたね。ファンや取り巻きは、どんなことも支持してくれるため、ファン以外にウケてこそ芸人の本質が見えます。そのため、既存のファンを囲う方向にシフトした『EXIT』の選択は成功とも言えるかもしれません」(芸能ライター)

ブランド力がなくなり、実力がハッキリしてしまった第7世代。『EXIT』のようにどこかで方向転換しなければ、本当に消えてしまうのも時間の問題だろう…。

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