捨て犬の殺処分がなくならない「経済論理」

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1年に数万頭の捨て犬を殺処分しているのは、先進国では日本だけだ。自治体もこの惨劇を見過ごすわけにもいかず、ようやく重い腰を上げ始めた。

東京都の小池百合子知事は、2020年のオリンピック・パラリンピックまでに殺処分ゼロを目標に掲げた。保護された捨て犬に里親を探すことで殺処分をなくした神奈川県のような自治体も現れた。しかし、殺処分は減少したように見えるものの根本的な問題は解決していない。その問題とは、ペットを“商品”として扱うショップの存在である。

なぜ、犬を捨てる飼い主がいるのかを突き詰めると、まず子犬の売られ方に問題があるという。

「ペットショップで衝動買いをしてしまったが、家へ連れ帰ると子犬が言うことを聞かないので、持て余して捨ててしまう。ラブラドールレトリバーなどの大型犬の子犬を買ってしまったが、半年で急激に大きくなり、1年で成犬になると、“かわいい”が“屈強”になってしまうというパターンもあります。大型犬になったことで、狭い家で持て余し、散歩で体力を消耗するといった理由などで捨ててしまう人がいるのです。また、雑種犬は大きくなると自分の考えていたのとは違う見た目に育ってしまい、かわいくないといって捨ててしまう人も残念ながらいるのです」(都内のブリーダー)

 

欧米では子犬と子猫の生体販売を禁止

2015年度に国内で販売されたイヌとネコのうち、約3%に当たる約2万5000頭が流通過程で死んだという。こうしたかわいそうな例は、イヌやネコを命あるものとしてではなく、物のようにぞんざいに扱った結果だ。

欧米のペットショップでは、子犬や子猫の生体販売を禁止している。では、犬を飼いたい人はどうするのかというと、ブリーダーから直接譲り受ける。ブリーダーに飼われている母犬のそばで健康的に育った子犬を、ブリーダーと相談して、じっくりと見極めた上で購入するというのが一般的だ。こういう方式ならどれくらい大きくなるのか、成犬になっての色や容姿まで分かるし、飼い方も学ぶことができる。

「売れ残った子犬をバーゲン販売して値崩れすることを恐れた業者が、殺した犬を川に捨てたという事件がありました。テレビでも報道されましたが、売れ残った子犬を引き取る業者がいて、山中の小屋に犬を閉じ込めている例もありました。ペットショップで買うなとは言いませんが、インターネットではブリーダーと犬種の情報がたくさん検索できます。これはと思うブリーダーを実際に訪問するというのも一考でしょう」(同・ブリーダー)

ペットを飼うには親心が必要なのだ。

 

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