『岸和田だんじり祭』“マスクなし”開催に批判殺到「もはや狂気」「モラルない町」

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大阪・岸和田市内で、9月18日から19日にかけて行われる『岸和田だんじり祭』が物議を醸している。

だんじりが街角を豪快に回る「やりまわし」が名物の「岸和田だんじり祭」だが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を理由に全町洩行を自粛。しかし実際には、地車を修理・新調した際に、安全曳行を祈願し神社の神主によって執り行われる清め祓いの神事『入魂式』が普段通り行われ、町内にはねじりはちまきにはっぴを着た男たちが大勢集まり、マスクもせずに走り回った。この様子はSNSを通じて瞬く間に拡散。ネット上では《狂気の沙汰》《信じられない!》と非難の声が殺到していた。

大阪の吉村洋文知事は14日、囲み取材に応じ、「確かにお祭りではあるけれど、一方で地域が主体となって主催する江戸時代から続く神事祭礼の側面がある」と一定の理解を示しつつも、「個別のイベントをつかまえて中止要請はしていない。判断するのは地域だろうと思います。中止しなければいけない、とは言いませんが今の感染状況を踏まえて地域の皆さんは、よく考えて判断してもらいたい」と釘を刺した。

岸和田だんじり祭の開催に呆れ声

「地元ではすでに祭りの準備で大忙しで、とてもコロナ禍とは思えない盛り上がりを見せています。運営団体の幹部は『これは音楽フェスなどのようなイベントでは無く神事。2年連続の自粛は絶対にありえない』と語気を強めています。一方で、感染を懸念し本番での自粛を決めた一部の町も出てきています。曳き手の中には子どもも含まれるため、『参加させたくない』という保護者も増えていますね」(タウン誌記者)

これに対し、ネット上では

《昨日、岸和田在住の人から「今度の金土日は岸和田に来ないで下さい」と言われた。地元民も戦々恐々としているみたいだね》
《感染者増えるかもしれないのに今年岸和田だんじりやるんだ。はっきり言って考え方がイカれてると思う…》
《神事でしょうけど、命懸けで、医療関係に迷惑をかけてまでやる神事なんでしょうか?  祭りの話になると、冷静な判断が出来ないんでしょうね》
《感染自粛を求めながら、アクセスには電車のご利用をおすすめしますってアナウンスしてるからな。もはや狂気ですわ》
《あのフェスみたいに全国から袋叩きにあうの目に見えてる。こういう時、法被って便利だね。町の名前デカデカ印刷されてるから、モラルない町あぶり出されるね》

などと、厳しい指摘が相次いでいる。

せめてクラスターが発生しないことを祈るしかないだろう。

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