危険運転“茨城ダッシュ”が横行中…道交法違反が拡大する悲惨な現状

(C)Dean Drobot / Shutterstock 

茨城県警が「〝茨城ダッシュ〟は止めて!」とSNSで呼びかけていることが、ネット上で話題になっている。

今年8月に更新された茨城県警察本部の公式ツイッターでは《【茨城ダッシュは違反です】いわゆる『茨城ダッシュ』とは、青色信号に変わった瞬間、猛ダッシュで先に右折するという大変危険な運転のことです。横断中の歩行者、交差点を直進してくる二輪車や自転車を危険にさらします》と説明。

続けて、《『茨城ダッシュ』は違反行為です。大事故を起こす前に運転を見直しましょう》と注意喚起されており、現在まで2300件以上リツイートされている。

実際に茨城県ではこのような猛ダッシュが日常的に繰り返されているのだろうか。

茨城県以外にも危険運転が拡大する日常

「茨城ダッシュは、県内でよく見かける光景ですよ。もちろんれっきとした道路交通法違反で、道交法37条の『車両等は、交差点で右折する場合において、当該交差点において直進し、又は左折しようとする車両等があるときは、当該車両等の進行妨害をしてはならない』という項目に抵触し、違反すると反則金6000円(普通自動車)となります。先を急ぐあまりダッシュしても右折先の横断歩道に歩行者や自転車がいる場合もあり、一歩間違えば大事故になってしまいます。絶対にこのような走行はしないでもらいたいですね」(交通ジャーナリスト)

茨城県警の注意喚起に、ネット上では

《これ本当に止めてほしい。横断歩道の歩行者を前に立ち往生して対向車の直進を妨げるケース何度も見てる》
《茨城県人の交通マナーってどうなってるの? ダッシュしたところで大して時短になんかならないのに》
《茨城ダッシュに遭遇しました。交差点を直進していたら目の前を横切る青い軽自動車。敬老の日に助手席に老人乗せて急いで曲がって何がしたいのか。信じられない》
《茨城ダッシュとかコンビニワープとか、ほんとこういう走りをするやつは免許取り消しにしてほしい。どんどん取り締まってくれ》

などと、多くの目撃証言が寄せられている。

茨城ダッシュの他にも、長野県の〝松本走り〟や愛媛県の〝伊予の早曲がり〟、山梨県の〝山梨ルール〟など、ローカルな独自ルールが存在するが、いずれも立派な道路交通法違反となっている。くれぐれも交通ルールを守って安全に運転してほしいものだ。

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