『めざましテレビ』最悪の“放送事故”を当事者が回顧「死んだと思っている」

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元フジテレビアナウンサーでタレント弁護士の菊間千乃が、10月5日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演。今もネット上で語り継がれている〝伝説の放送事故〟について、自ら口を開いた。

時は20年以上前の1998年。当時入社4年目だった菊間氏は、レギュラー出演していた『めざましテレビ』(フジテレビ系)で中継リポートを行う。そのリポート内容は、体に装着すると高所から地上まで降りられるという、チューブ型防災グッズの体験。菊間氏はマンション5階の窓に腰掛け、実際にこの器具を装着、地上への脱出を体験した。

菊間氏はチューブの装着後、窓からぶら下がるように身を乗り出す。しかし、どこかで手順を間違えたのか、ゆっくり地上に降りるはずが地面に転落したのだった。下には極厚のマットが敷き詰められていたものの、背中を強く打った菊間氏はそのままぐったりと動かず。あまりに予想外な出来事にスタジオは困惑し、流れを変えるように次のコーナーへ移った。

番組終盤、大塚範一アナウンサーは「意識はしっかりしているそうで」と視聴者に容体を伝え、後に全治3カ月の重傷と判明。生放送中に文字通りの〝放送事故〟が起こり、全国に中継されたとあって、現在も語り継がれるほど衝撃的な事件となったのだった。

「落下女」というスラングも生んだ事故が…

話を「徹子の部屋」に戻すと、菊間氏は「凄かったですよね。自分はそのままICU(集中治療室)に入って、どういう報道されたのかは後から知りましたけど、新聞は全部1面でしたし」と回顧。「上半身の骨を13本折ったんです」「本当に意識がなくて。気付いた時はICUの中で」「あの痛さは何とも言えないですね。ギブス巻いても痛かったし、病院の中で紙1枚ベッドの上に置かれるだけでも痛いし」などと被害の凄まじさを語り、医者からは「5階から落ちて命が助かったことがすごいのと、後遺症ゼロは僕が見てきた患者さんの中であなたが初めて」と言われたことを明かした。

リハビリには丸2年も費やしたが、医者は「2年間で終わるんだから本当にラッキー」と助かったこと自体が奇跡だと告げたそう。そして、この事故が自身の人生観を変え、「当たり前のように明日はこない。今できることを精一杯やって、生きなきゃいけない」「26歳で死んだと思っているので、そこから先の人生は神様が『もうちょっと何か世の中のためにできることあるんじゃないの?』って与えられた時間だと思っているので、とにかく必死に頑張ろうって思うのと、前に前に、進んでいこう。無駄な時間を過ごしていちゃいけないという気持ちになって、それが司法試験に挑戦しようという気持ちにもつながってきました」と明かしたのだった。

「ネットが今ほど普及せず、情報番組で録画する人も少なかったのにこれだけ語り継がれている辺り、いかにこの事故が衝撃的だったか分かるでしょう。現代だったらトレンド入りや映像の拡散など、当時の比にならないほど大騒ぎしているでしょうね」(テレビ局関係者)

朝の情報番組といえば、『とくダネ!』(フジテレビ系)冒頭で、小倉智昭がカツラを落とす映像も〝伝説の放送事故〟と語り継がれている。しかし残念がら、こちらは合成で実際には放送されていない〝フェイク動画〟だ。

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