「ごめん、愛してる」最終回前に離脱者が続出した理由

画/彩賀ゆう

『TOKIO』の長瀬智也が主演している連続ドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系)がいよいよ最終回を迎える。

このドラマは、韓国マフィアとして汚れた半生を過ごしてきた主人公の律(長瀬)が、母親を探し出し、心臓の悪い弟に自分の心臓を捧げるというストーリーだ。律は韓国で銃弾を頭に受けたときの後遺症で、長く生きられないのだ。

「長瀬が演じている、心臓を捧げて死んでいく男という設定が重すぎて見るに堪えないと、続けて見るのをやめてしまった人が多かったようです」(放送作家)

9月10日に放送された第9話では、体調が悪化するのを感じた律が、凜華(吉岡里帆)を悲しませたくないという思いから、若菜(池脇千鶴)と魚(大智)を連れて塔子(大西礼芳)の別荘に身を潜めた。一方、凜華は父の恒夫(中村梅雀)から律の命が長くないことを聞き、律が姿を消した意味を悟る。自分が死んだら心臓はサトル(坂口健太郎)にという約束を改めて母の麗子(大竹しのぶ)とした律。ところが、病院を抜け出したサトルが律の前に現れる。心臓をくれるという律に真意を問いただすサトル。律はサトルに秘密を打ち明けるが、サトルもまた、秘密を抱えていたという内容だった。

 

吉岡の存在がこのドラマ唯一の希望

「律がサトルに『なんで心臓を僕にくれようとしているの?』と聞かれ、『おまえがおれの弟だからだ』とあっさり答えるシーンがありましたが、演技がつたないせいで、まるで学芸会を見ているようでした。弟に自分の身分を明かして、母親には黙っているという意味もよく分からず、シナリオに欠陥があるとしか思えません」(同・作家)

律の体調が悪くなって、頭を抱えこみ、倒れるシーンが多いことも疑問が残るという。

「すぐに倒れるような健康状態なのに、誰も律に入院を勧めないのは変です。設定として律は、まず頭が死んで、次に心臓が止まる、というのですが『頭が死んでも心臓が生きているという状態』になるためには病院で生命維持されていることが条件です。それなのに、誰も入院を勧めないのです」(同・作家)

9話では、凜華にキスされてベッドへと誘われるが、拒んで律が逃げていくシーンもあった。

「吉岡が愛らしい演技を見せていることはこのドラマで評価できる点です。吉岡の演じる凜華は、サトルにとっても、律にとっても、麗子にとっても生きる希望となる役柄です。“死が転がっている”というこのドラマで唯一、“生”を感じさせる明るさに満ちています」(同・作家)

最終話ではどんなラストシーンが待っているのか。悲しみの中で希望は見いだせるのだろうか。

 

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