コード・ブルー最終回の「ご都合主義」に批判

画/彩賀ゆう

『コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命― THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)は、最終回が「ご都合主義ばかりが目立ってやや拍子抜け」だったと評判だ。

9月18日の最終回は、午後9時から10時24分までの30分拡大版として放送された。前週のラストシーンでは、地下鉄開通前の線路内で起きた崩落事故現場で、藍沢耕作(山下智久)と藤川一男(浅利陽介)が治療にあたっている最中に再崩落が発生し、藍沢たちの安否は不明という展開だった。

「前回は藍沢たちがどうなったのか分からないまま終わりましたが、最終回では土の中から藍沢が起き上がり、再び何事もなかったかのように治療を始めたのです。このシーンに対してSNS上には《おいおい無傷かよ》、《また視聴者をはらはらさせる仕掛けにハマった》、《危険でないのに危険そうな映像が多過ぎる》などの批判が投稿されました。まるでアクションヒーローが危機になって、来週はどうなるのかと興味をつなげる手法のようでした」(テレビ雑誌ライター)

次に同僚の医師、藤川が岩石の下敷きになり、生死の境をさまようが、これも危機一髪で助かり、予告であおられていた地下鉄の崩落事故は、“いつものような事故”で処理されてしまった。

藤川の体の上に岩石が乗っかっている映像は、見方によっては内臓が潰れているとさえ見えるようなものだった。だが、実際に体は潰れていなかった。

 

なんとなく展開が読めるストーリー

「おおげさにピンチを作って、医者の技術でしのいでいく。その連続だから、何となくストーリーが読めてしまうのです。今度は映画になるようですが、そのマンネリを打破するのが課題でしょう」(同・ライター)

映画ではどんな危機が起きて、ドクターヘリが出動する展開になるだろうか。船が転覆するのか。それとも飛行機が海に墜落して、太平洋上をさまよう乗客を救いに行くのか。

「いずれにしても、救命に関する作品は“設定”が全てです。面白い作品を期待したいですね」(同)

主演の山下は、クランクアップしたあと、「このドラマはまだ続けていきたい」と語っている。ご都合主義と捉えず、医師たちが危機を乗り越えるカタルシスを見て楽しむのがいいのかもしれない。

 

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