UFO目撃が激増したのは東西冷戦時代以降だ。心理学的にUFOの目撃は、神経症的症状で、主に“敵”の象徴だとされていた。だが、次第にUFOに対する人々の認識も変化していく。
決定的だったのがスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『未知との遭遇』(1977年)だ。UFOは“敵”から友好的な“救世主”の象徴となり、人々は感覚と思考を広げてUFOとコンタクトを取ろうとし始めたのである。
世界中で頻発する異常気象に地殻変動、迫り来る第3次世界大戦の予感…。先行きが見えないいまこそ、我々はUFOとコンタクトを取るべきではないだろうか。
しかし、一体どのようにコンタクトを取ったらいいのか? 過去に出版された本を参照していこう。
『なぜなに空とぶ円盤のふしぎ』(小学館/1974年第3版発行)に《円盤探知機の作り方》が載っていた。
何と、円盤探知機の製造法を解説している。
《円盤が近づくと、電気時計が止まったり、ガイガー管がガーガーなリ出すことがあります。これは円盤が電じ波やほうしゃのうを出しているためといわれます。このせいしつをりようして、円盤探知機を作ることができます。》
ということだが、はたしてこんな単純な機械で探知できるかどうかは疑問だ。それに、放射能を出している円盤に乗っている乗組員は平気なのだろうか?

『空飛ぶ円盤と宇宙人』(小学館/1975年4月10日初版発行)
日本を代表する超常現象研究家の中岡俊哉による本書は、UFOとのコンタクト法を真面目に考察。4つのテクニックを紹介している。
- 円盤を呼び寄せたいと強く思うことが大切
- 毎夜、決まった時間に、自分が決めた宇宙の方角に向けてテレパシーを送る
- どんな言葉でもいいから、同じ言葉を繰り返し送ること。例:「こちらは地球の〇〇、応答願います」
- 根気よく続けること。
また《夜、空に向って、毎日一定の時間、光を点滅させたり、空中に図形を描くように振り回す》、《円盤が目撃された山の中とか山頂に上空からでも見えるような図形を描く》、《モールス信号によるサインの送信》などの実践的なテクニックの具体例も紹介されているので参考にしたい。

『実験円盤浮上せり』(大陸書房・清家新一/1976年3月4日初版発行)
呼び出すなんて不確定なことはせずに、空飛ぶ円盤を自分の手で作ってしまえ、という円盤製造指南書だが、中身はチンプンカンプンだ。意味不明の数式や理論がこれでもかと羅列されている。超難解な本なので、普通の人間なら読んでいるとすぐに眠たくなるだろう。
UFOとコンタクトの取れる日は、まだかなり遠そうだ。
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