9月21日発売の『週刊文春』誌上で、自民党の野田聖子総務相の夫である野田文信氏(旧姓・木村)が“元暴力団組員”だったと報じられている。文信氏はかつて京都の指定暴力団『会津小鉄会』傘下の『昌山組』に所属していた幹部組員で、不正に取得したドメイン名で大量の出会い系サイトの広告メールを送ったとして、有線電気通信法違反や私文書偽造罪での逮捕歴もあるという。
野田大臣といえば、自民党内で“反安倍派”として有名だが、先に行われた内閣改造で総務相に抜擢され、いずれは初の“女性首相”との声も聞かれるほどの実力者だ。しかし、夫が反社会的勢力に所属していたとあっては、問題視する人も出てくるであろう。
「直接本人とは関係ないので、気にしないという有権者もいますが、さすがに夫が元暴力団ということをストレートに受け入れられる人は少ないと思います。野田大臣の地元である岐阜県の選挙区民のなかからは『不倫の山尾志桜里議員の方がまだましだ!』、『いくら足を洗ったとはいえ、現在の巨額資産をどうやって稼いだのか』などと厳しい声も挙がっています。最近は女性議員の不祥事が相次ぎ、永田町界隈では『イメージアップのための女性登用が逆に地雷を踏むことになる』と囁かれており、今後の女性人事に慎重になる雰囲気さえ感じます」(全国紙記者)
選挙結果次第では野田大臣の命運が尽きる
文信氏は韓国料理店を経営するなど、実業家として活動しながら野田大臣の不妊治療を支え、最終的に“野田性”を継ぐ形で結婚した。野田大臣はそんな文信氏に惚れ込んでいるという。
「野田大臣は現在、日韓議員連盟、日華議員懇親会、パチンコチェーンストア協会、国際観光産業振興議員連盟などの連盟や団体に所属しています。その関係性からも、野田大臣が夫の文信氏からかなり強く影響を受けているのは間違いないと見る向きもあります。いずれにしろ、安倍政権にとってはサプライズ人事が裏目に出ました。幸いなのは、解散総選挙が間近であるということでしょう。選挙後に安倍政権が確固たるものになった場合、野田大臣が浮上する目はほぼないでしょう」(同・記者)
暴力団に対する世間の目は年々厳しさを増している。現在は足を洗って一般生活を送っているとはいえ、国民の代表である国会議員の夫が元組員という事実を有権者はどう判断するのだろうか。その結果は、まもなく判明するであろう。
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