ドラマ『教場』“高視聴率”でも放送休止の謎…木村拓哉の多忙が原因?

木村拓哉 

木村拓哉 画/彩賀ゆう 

俳優の木村拓哉が主演のドラマ『教場』(フジテレビ系)。2020年1月4日から5日にかけて第1弾、2021年1月3日から4日かけてに第2弾が放送されたが、2022年のお正月は期待されていた第3弾が放送されることはなかった。

同作は警察学校を舞台とした長岡弘樹による警察小説シリーズをドラマ化したもので、木村は右目に義眼を装着した神奈川県警察学校教官・風間公親を演じている。20年の放送では前編15.3%、後編15.0%。21年は前編13.5%、後編13.2%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を記録していただけに、続編を待ち望む視聴者も多かったのだが…。

「同ドラマは2021年10月、『東京ドラマアウォード2021』で『単発ドラマ部門優秀賞』を受賞しており、続編が期待されていました。同賞は作品の質の高さだけではなく、〝市場性〟〝商業性〟にスポットをあて、〝世界に見せたい日本のドラマ〟というコンセプトのもと、海外でも評価される可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰しています。ファンにしてみれば、正月の第3弾を心待ちにしていたことでしょう」(エンタメ誌ライター)

木村拓哉の出演スケジュールに誤差が発生し…

では、一体なぜ続編が制作されなかったのか。先のライターが語る。

「フジテレビは当初、『教場』を局の看板ドラマにしようとシリーズ化を進めていました。順当に撮影ができれば、21年の10月期で放送される予定だったのですが、主演の木村が7月下旬から1カ月ほど、『Hulu』で配信される海洋SFサスペンスドラマ『THE SWARM』の撮影でイタリアに行くことになり、撮影することができなくなってしまったんです。また、その後も木村は、東映の創立70周年記念作品で織田信長を演じるため、撮影が続きました。結局、『教場』を撮影する時間がまったくとれなくなってしまったのです。せめて〝正月特番〟ならと期待したのですが、スケジュールの都合ではどうしようもありませんでしたね」(同ライター)

木村は従来なら年に2回連ドラに出演することはないことを鑑みると、22年中に『教場』が放送される可能性はかなり低いといえるだろう。

どうやら『教場』新シリーズは23年まで持ち越しになりそうだ。ファンにとってみれば待ち遠しいだろうが、その分、誰もが納得の充実したストーリーを期待したい。

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