起きるかもしれない「米朝戦争」この映画を見て備えよ!

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北朝鮮が、戦前の日本のようになりかねないと言う人がいる。もし、北朝鮮へ全面禁油という経済制裁を科せば、太平洋戦争への幕を開けた日本のようになるというのが、暫定的な禁油にとどまった理由ともいわれている。アメリカからの石油、石炭の全面禁輸という制裁を受けて日本が暴発したのが真珠湾攻撃だ。

1970年に公開された映画『トラ・トラ・トラ!』は、1941年の日本海軍による真珠湾攻撃を巡る両国の駆け引きを描いた作品である。日米合同スタッフとキャストで製作され、1970年のアカデミー視覚効果賞を獲得した。

先制攻撃によりアメリカの太平洋艦隊、とりわけ機動部隊の中核である空母2隻を沈めれば、アメリカは戦意喪失、和平交渉に持っていけると日本は踏んだ。だが、逆に宣戦布告前に真珠湾が攻撃されたことで、アメリカ国民を奮い立たせる結果に終わり、最後は広島と長崎に原爆が、大都市への焼夷弾空襲で未曽有の市民の命が奪われる結果になった。北朝鮮への先制攻撃について考えさせられる映画である。

1969年に公開された『空軍大戦略』は、第2次世界大戦中にイギリス上空で繰り広げられた英独戦“バトル・オブ・ブリテン”を題材にしている。英独のエース機『スピットファイア』と『メッサーシュミット』や、イギリスの戦闘機『ハリケーン』とドイツの爆撃機『ハインケル』の実物も登場する。最後の大空戦シーンにおいて、一切の効果音が消され、音楽だけで両国エース機がスクリーンを舞うのは航空マニアにはたまらないシーンだ。最後にスクリーンに現れる《人類の歴史の中で、かくも少ない人が、かくも多数の人を守ったことはない》という一節が心を打つ。

この映画は、イギリスがドイツ軍による本土空襲から国民を守り切ったように、専守防衛とはこのようにあるべきだという教訓を残してくれるが、それを支えたのは、当時世界で最新鋭とされたイギリスのレーダー網だった。日本のミサイル防衛(MD)網やレーダーサイトは優秀だが、欠けているのは日本人の防衛意識の低さであろうか。

 

米英合作の戦争映画も

『遠すぎた橋』は、1977年に公開された米英合作の戦争映画で、第2次世界大戦後期に行われた連合軍の空挺作戦である“マーケット・ガーデン作戦”を題材にしている。

ノルマンディー上陸作戦から3カ月後の1944年9月、敗走する独軍を追うため連合国軍はパットン中将率いるアメリカ第3軍とモントゴメリー元帥率いるイギリス第21軍をベルリンに向け、南北別ルートで進軍させた。だが、パットンに強いライバル心を抱いていたモントゴメリーは、のちの歴史家に「モンテ最大の汚点」と言われた同作戦を立案、連合国軍最高司令官アイゼンハワー大将を説得し、アイゼンハワーは政治的配慮から結局、この無謀な作戦を承認するものの連合国側は大敗を余儀なくされる。

クリスマスまでに戦争を終らせたいという思惑は、西洋の戦争にありがちな焦りだが、ドナルド・トランプ大統領も中国共産党大会が終わる秋を過ぎて、クリスマス前に対北朝鮮において何らかの決着を見たいと考えているフシがある。そのサイコロの目がどう出るか…。

ちなみにパットンは「ドイツとの戦争が終われば次はソ連だ」、マッカーサーは「中国を戦勝国に加えるのは間違いだ」とのビッグマウスをたたいて政治的に抹殺されてしまう。だが今日、国連が対北朝鮮制裁において機能不全に陥っているのは、まさにこのソ連(ロシア)と中国の両国が戦勝国として常任理事国に名を連ねているからだ。両氏は歴史がよく見えていたと言うしかない。

 

ノルマンディー上陸作戦が舞台になった「プライベート・ライアン」

1998年に公開された米映画『プライベート・ライアン』は、ノルマンディー上陸作戦を舞台にしている。アメリカ陸軍参謀総長マーシャルの元に、ライアン家の4兄弟のうち3人が戦死したとの報告が届く。残る末子ジェームズ・ライアンも空挺部隊員として敵地に降下し、所在は不明という報告が入り、参謀総長は4人の子供全員が戦死したとなれば、アメリカの世論は一気に厭戦思想に傾くことを危惧する。それを回避するため、たったひとりの二等兵を救出しろとの命令を下すのだ。

この映画では、見落としがちだが感動する場面がある。アメリカ参謀本部内で、戦死報告書を涙をためながらタイプする多数の女性事務員が登場するのだが、それぞれの書類をまとめるベテランが、あることに気付く。ノルマンディーでふたり、ニューギニアでもひとり“ライアン”の名があったと。書類を調べ直すと、何と戦死した3人は間違いなく兄弟だった。彼女は急きょ上司に報告に上がり、それが参謀総長にまで届いたというわけだ。

大量の書類に忙殺される中でのベテランの冷静な判断が、ある意味世界を救ったのだ。現況において、情報を的確に判断し、冷静に行動することが重要だとこの映画は教えてくれる。

 

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