アニメ化をきっかけに大人気を集めている人気漫画『東京卍リベンジャーズ』。ネクスト国民的ヒット作品として名前が挙がることも多い同作だが、雲行きが怪しくなってきているようだ。
破竹の勢いで話題になった同アニメの評判を落としたのは、龍宮寺堅(ドラケン)役の声優を務める鈴木達央の不倫騒動が原因だろう。2021年7月30日配信の『文春オンライン』で、鈴木が都内某スタジオに勤務する20代の女性と不倫関係にあったと報じられた。
鈴木が声優を務めていたドラケンは作中屈指の人気キャラクターであっただけに、失望したファンも多いようで
《声優さんとか別にプライベートで何しててもいいけど、キャラみたら連想されるのがとても嫌。東リベとかみるたびにあーって思ってしまう》
《代役になる声優もキッツイ話だよな。これからどうなっちゃうんだろう》
《声が変わるのは、視聴者としても「違和感」を感じる。アニメのほうに集中できないこの気持ちをどうすれば?》
《鈴木のせいでアニメ見る気失せた。キャラ大好きだったのに》
などといった声が相次いでいる。
そんなファンの声が影響したのか、原作漫画「東京卍リベンジャーズ」第221話『Ups and downs of his fate』にてドラケンが死亡。同作がタイムリープを題材にしているため生き返る可能性もなくはないが、作者が鈴木の不倫騒動によりアニメでのドラケンの扱いが難しいと考え、強制的に退場させたと考えるファンも多いようだ。
そして12月27日には、アニメのドラケン役から鈴木が降板すると正式に発表された。しかし、騒動後もドラケン役に鈴木を推し続ける声も多く、続投でも降板でもアニメ人気に陰りが出ることが予想されている。
【龍宮寺 堅役に関してのお知らせ】
龍宮寺 堅役を演じてこられた鈴木達央さんですが、
事務所、委員会双方協議の上、役を交代となりますことをお知らせいたします。聖夜決戦編の制作をキャスト・スタッフ一丸となって進めて参ります。https://t.co/b9qrXU2B3T pic.twitter.com/s21CLasp1Y
— TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式@聖夜決戦編、制作決定🔥 (@anime_toman) December 27, 2021
原作漫画の人気も急降下? 迷走する「東リベ」
唐突なドラケンの死亡を皮切りに、原作では突拍子もない展開が描かれるように。第228話『Beat hell out of』にて、「六破羅単代」の総代・サウスが佐野万次郎(マイキー)と同じく、その身の内に凶悪犯罪などに手を染めてしまう「黒い衝動」を抱えていることが明らかになったのだ。
同エピソードでは、そんな「黒い衝動」が〝異能〟のように描かれており、衝動を抑えきれなくなったサウスは他を圧倒。急激にパワーアップし、周りを蹂躙する。この黒い衝動に関する後出しとも言える設定に読者からツッコミが続出したのは言うまでもない。
また第233話『Better late than never』では、マイキーが黒い衝動に飲まれてしまったのか、花垣武道(タケミチ)に殴りかかる。その勢いは凄まじく、あと一歩でタケミチを殺してしまうほど。なんとかタケミチは一命をとりとめたものの、一部からは
《東リベのマイキー思考が意味わからなさ過ぎてメンヘラ超えてる》
《最近のマイキーこじらせすぎてドウシテ…ってなる。前からだけども…》
《最新話のせいでマイキー苦手になってきた…》
といった声が寄せられていた。
読者から反感を買っているのはマイキーだけではない。第234話『There is no mending』では、松野千冬の〝失言〟が目立った。同エピソードで描かれたのは、マイキーの手によって病院送りにされてしまったタケミチの姿。そこでタケミチの病室を訪れた千冬は、涙を流しながら「オマエのせいでドラケン君は!!!」と全ての責任をタケミチに押し付けるような発言を繰り出してしまう。すぐに謝罪していたものの、彼の発言を許せないという読者も多かったようだ。
こういった騒動が関係しているのかは不明だが、2021年6月に発売されたTVアニメ『東京リベンジャーズ』のBD&DVDの売上も思わしくない。ネクストヒット作品として、どうにか挽回してほしいものだが、原作の展開にも批判的な声が寄せられている現状を見ると難しいのかもしれない…。